博報堂は、コネル(以下、Konel)とともに、SNSのトレンドワードから音楽プレイリストを自動生成するエンジンを開発、それを実装したラジオ型の筐体で再生されるシステム(スピーカー)「『今を聴く』Moment Tuner(以下Moment Tuner)」のプロトタイプを制作したと発表した。
Moment Tunerは、博報堂のクリエイティブ人材とKonelに所属する多様なクリエイターとテクノロジストが共同開発したもので、世相やその日その時の気分に寄り添った音楽聴取体験をさらに拡張させるアイデアをテクノロジーによって実現したという。
例えば、「令和」がトレンドワードの上位になった場合、「新しい時代」や「幕開け」など関連するワードが曲名に含まれる楽曲のプレイリストを自動で生成し、「その時」「その空気」に合わせた音楽を聴くことができるのが特徴だといている。
このプロトタイプを用いて、SNSのみならず、ニュース配信サイト、情報配信サイトなどの様々なプラットフォーム上での応用・拡張の可能性を模索し、マス視点での世の中の動きと連動した新しい音楽体験の提供の可能性を今後検討し、生活者に寄り添った想いや欲求の実現化に向けて研究していくとのことだ。
なお同プロジェクトは、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム3社横断の戦略組織「HAKUHODO DX_UNITED」傘下にあるとしている。
博報堂は、今後も生活者に寄り添い、その想いや欲求を素早くカタチに(プロトタイピング)し、生活の中に浸透させていく研究を続け、生活者と企業、社会をつなぐ新しい価値の創造に貢献していくとのことだ。