JALは、2021年4月より「JALビジネスキャリアサポート」を展開し、企業・団体・個人のユーザーを対象に、客室乗務員を講師とした接客・マナー・語学など、人財育成をサポートする実践的な研修を提供している。
今回、新たにJALの現役パイロットやパイロットのトレーニングスペシャリストによる教育の提供を企業・団体のユーザーを対象に開始するという。
JALでは、安全運航の堅持・安全性の更なる向上を目指し、パイロットに対して日頃より、航空機の操縦といったテクニカル・スキルだけではなく、安全運航に必要な「認知」「判断」「対人」といったノンテクニカル・スキルを高めるための世界最先端のさまざまなトレーニングを実施しているとのことだ。
今回、「安全」や「人財育成」、「コミュニケーション」に関するトレーニングの中から、広く社会で活用できるエッセンスを抽出し、分かりやすく論理立てて再構成したコンテンツを、企業・団体の顧客向けに提供。
「コミュケーション力」や「人財育成」など、どの組織においても必要とされるスキルを身につけることができる内容となっているという。
また、個人のユーザーを対象に、電話応対の品質向上を目的とした研修プログラムも、新たに提供を開始。
JALグループ会社で航空券の予約・発券業務などを担うJALナビアの社員が、JALで長年培われてきた「おもてなしの心」を電話で伝えるコツなどを伝えるとのことだ。
JAL は、「未来人財を創る」・「社会に役立つ価値を共に創る」をテーマに、JALビジネスキャリアサポートなどを通じて生涯学習の機会を促進するとともに、今後もマーケットのニーズに合った商品を展開し、教育事業の拡大を目指していくとしている。
■各講座の概要
①パイロットへのトレーニングのノウハウを活かした講座
提供開始日:2022年2月1日
形式:対面形式
講師:JALの現役パイロットやパイロットのトレーニングスペシャリスト
各講座内容 :
1.安全のためのパイロットのレジリエンス
レジリエンスとは「回復力」「復元力」「弾力」を意味する英単語で、安全の分野では「さまざまな要因を柔軟に対処しながら安全を確保する」という意味として使われるという。
フライトで起こるさまざまなリスク要因に対し、パイロットは対処手段を講じ、レジリエンスを高めることで安全を確保している。
同講座では、安全のためのパイロットのレジリエンスやそれに求められる思考や行動、そしてコミュニケーションなどについて学び、ディスカッションや演習などを通じて理解を深めるとのことだ。
2.トレイン・ザ・トレーナー
「育成する立場の人に、育成するための知識やスキルを理解してもらう」という内容。JALのパイロット育成に携わるインストラクター任用教育にもこのノウハウが活用されているという。
同講座では、育成者としての知識やスキルを学び、ディスカッションや演習を通じて理解を深めるとしている。
3.コミュニケーションスペシャリスト
言語または非言語に関わらず、双方向に情報を伝えあうコミュニケーションの重要性を理解し、実践できる企業人を養成する講座。
同講座では、正確な情報の取得とその伝達方法をパイロットのコミュニケーション術を学びながら、簡潔で誤解のない高いレベルでのコミュニケーションを実践できる企業人を養成する内容となっているという。
申し込み・問い合わせ先 :jal_business_support@jal.com
②電話応対に関する講座
提供開始日:2022年1月31日
形式:オンライン形式
講師:社内認定を受けたJALナビアの社員
各講座内容:
1. 伝える、届ける おもてなしの心 ~電話応対 基本姿勢~
ロールプレイを交えながら、電話応対に求められる基本姿勢やマナーを学び、第一印象の向上などの習得を目指す。
2. 伝える、届ける おもてなしの心 ~電話応対 きくスキル・話すスキル~
電話応対で直面する悩みを解決するために、実践型のワークを通じて「きく・話す」ポイントの習得を目指す。