ビジュアル探索ツールのPinterestは、2022年のトレンドを先取りした年刊トレンドレポート「Pinterest Predicts」を発表した。

Pinterest Predictsは、過去を振り返って何がトレンドになったかを総括するトレンドレポートではなく、2022年にインテリア、ビューティー、ファッション、フード、ウェルビーイング、旅行などのカテゴリにおいて「これから来るトレンド」の先取りレポートであるという。

世界で4億人を超える(1)Pinterestのマンスリーユーザーが何を検索しているかを分析し、検索量が上昇しているキーワードに基づいて、次に来るトレンドを予測してまとめており、発表したトレンドの平均80%が実際に翌年トレンドとして的中(2)しているとのことだ。

8年目となる今回のPinterest Predictsでは、175個以上のトレンドを発表するだけでなく、各国ごとのトレンドハイライトや、新たに世代別の分析、そして企業やクリエイター、消費者にとって新しいインスピレーションを促すさまざまな情報を紹介。

ユーザーが未来の計画を立てる時に、「やりたいこと」や「買いたいもの」のアイデアを求めてアクセスするPinterestは、いま注目の世界中のクリエイターとタッグを組んでいる。

クリエイターが様々なインスピレーションを紹介するアイデアピン、さらに米国ではトップクリエイターがライブ動画を配信するPinterest TVなどを通じて、Pinterest Predictsのトレンドを毎日の暮らしに取り入れるアイデアを提案しているという。

SweetLikeOyinやHand Luggage Only、日本のJIMKENBLOGなど世界中のクリエイターは、Pinterest Predictsのトレンドを活用したユニークなアイデアを投稿し、ユーザーの暮らしをさらに豊かにする様々なインスピレーションを提供。

また、企業にとっては、上昇中のトレンドを活用したビジネスのヒント見つけることができるとしている。

以下に2022年に流行が予測されるトレンドを一部紹介。

●ウェルビーイング:
「エスケープ・ルーム」のトレンドが上昇中で、2022年には自分の感情と向き合う特別なスペースが注目されている。
また、「マインドフルな月経管理」への関心の高まりや、あらゆる種類の「人間関係のヒント」を検索する人が増えているとのことだ。

●旅行:
日中ではなく夜に出かけて、様々な体験をする人が増加中。「深夜のお出かけ」が人気になってきている。
また、「湖へのバケーション」のトレンドも上昇中で、海辺のバケーションから変わり、湖畔で過ごす休日への人気が高まっている動きが見られるとのことだ。

●ビューティー&ファッション:
2022年のビューティー界を席巻しそうなのは「パフ・ラバー」、「ネイルで小旅行」、「反骨心溢れるヘアカット」のトレンド。そして、ファッションシーンでは「パールのパワー」、「ドーパミン・ドレッシング」、「オー・マイ・ゴス」トレンドが大きな話題になりそうであるとしている。

●祝いごと&フード:
養子を迎えた里親の記念パーティーから離婚ケーキまで、あらゆる人生の節目を祝う「どんな瞬間もパーティー」トレンドが2022年のスタンダードになりそうであるとのこと。
フードでは、世界各国の「お茶を楽しむハッピーアワー」がトレンドになっており、仕事終わりの一杯は、ビールではなく、フォトジェニックな紅茶になりそうとしている。

これらの上昇中トレンドから、世界中でパンデミックが続く中も前向きに未来の計画を立てようとPinterestに訪れている意欲的なユーザーが増えていることが伺える。

さらに、今回Pinterestでは初めて、ユーザー1人1人の好みに合うようパーソナライズされた2022年のトレンドを見ることができる「Pinterest Predicts:あなたの2022年」の機能を展開。

同機能では、2021年にユーザー自身が好きだったアイデアや挑戦したトレンド、1年の中で最もPinterestを活用した月などの検索行動に基づいて、2022年のトレンドの中でそのユーザーが興味や関心を持ちそうなトレンドを予測し、関連するアイデアピンを提案するという。

この機能は、英語圏で来月より展開予定とのことだ。

昨年末に発表された「Pinterest Predicts 2021」では、「特別なお風呂時間」「極上の睡眠を求めて」(ウェルビーイング)、「素肌ミニマリズム」(ビューティー)、「初めての挑戦が名人への一歩」(趣味・興味)、「おうちが星付きレストラン」(フード・ドリンク)といったキーワードが予測されていたが、DENTSU DESIRE DESIGNが本年5月と9月に行った調査でも、心が動いたリアルな消費として、これらのトレンド予測が現実のものとなっていたという。

調査方法:
(1)Pinterestによるグローバル分析調査(2021年6月)
(2)Pinterestによる英語検索のグローバル分析調査(2019年7月~2020年6月と2020年7月~2021年6月を比較)
(3)Pinterest調査データ、グローバル、分析期間:2019年10月~2021年9月