NTTファイナンス、グリーンボンドの発行条件を決定 持続可能な社会の実現に向け

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NTTファイナンスは、ユーロ建グリーンボンド(無担保普通社債)の発行条件を決定したと発表した。

今回条件決定した同グリーンボンド(発行総額約1,920億円)と2021年10月28日に発行した国内債(発行総額3,000億円)、および2020年6月25日に発行した国内債(発行額400億円)とを合わせた発行残高において、世界最大クラスのグリーンボンド発行体となったという。

同社およびNTTグループは、持続可能な社会の実現に向けたグループ全体での取り組みを推進していくため、今後も継続的に国内外の債券市場においてグリーンボンドの起債を検討していくとのことだ。

なお、国内市場に引き続き今回ユーロ市場でのグリーンボンドの発行を行うが、NTTグループ全体では年間調達額を上回る債務償還を行うため、今年度末の有利子負債は昨年度末から減少する見込みとしている。

同グリーンボンド発行の概要

グリーンボンド発行の概要

NTTグループは、2021年9月28日に新たな環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」を策定し、2030年度までに温室効果ガス排出量の80%削減(2013年度比)(モバイル、データセンターはカーボンニュートラル)、2040年度までにカーボンニュートラルを実現することを目指すという。

また、NTTグループは、自らのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを社会へ拡大し、日本政府がめざす2030年に2013年度比で温室効果ガスを46%削減するという目標及び2050年までのカーボンニュートラルの実現に貢献するとのことだ。

NTTグループは2020年6月にグリーンボンドフレームワークを作成し、その後の脱炭素に向けた一層の環境意識の高まりも背景に、2021年9月30日に当該フレームワークを改定したという。

同社が今回発行する同グリーンボンドを活用し、社会的課題の解決を通じた持続的な成長を目指すとのことだ。

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