LIXILおよび一部グループ会社は、2022年8月より現在のWINGビル(東京都江東区)から住友不動産大崎ガーデンタワー(以下、大崎ガーデンタワー)へ本社を移転すると発表した。

この移転は、LIXILが推進する働き方変革に合わせたもので、より小規模で、人をつなぎコミュニケーションが生まれる場となるようカスタマイズされたオフィス環境を整えることを目的としているという。

また、新本社への移転、WINGビルの土地・建物の売却は、本社運営費用の削減や、資本効率の向上につながるものと判断したとのことだ。

LIXILは、新型コロナウイルス感染症の影響が、人々の生活や事業環境に様々な変化を及ぼす中で、迅速に判断し柔軟に対応してきた。

オフィスで働いていた従業員は在宅勤務が基本となり、決まった場所、時間、方法で働くという従来の働き方から脱却し、自身のライフスタイルに合わせた自律的な働き方へ転換している。

この変革によって、従業員は、生産性や効率性を重視しながら、自身の能力を存分に発揮することができるような働き方が可能になったとし、LIXILは、新型コロナ感染拡大以前の働き方に戻るということはないと断言。

こうした変化を受け、LIXILの新しい本社では、オフィスに対する最新のニーズに応える環境を整えるという。

オフィスは、従業員が執務にあたる場所ではなく、コミュニケーションとコラボレーションを行う場であると位置づけ。多くの従業員が在宅勤務を行うバーチャルな職場環境においては、従業員同士が実際に会うことで強いつながりを実感する場所が、さらに重要になっているという。

大崎ガーデンタワーは、広大なオフィスフロア面積(1フロア1,600坪超)を有しており、多くの従業員が同じ空間に集まることができるオープンなオフィス設計が可能で、議論やコミュニケーションをより効率的にし、創造性を高めることができる。

また大崎という立地は、品川駅や羽田空港にも近く、首都圏のみならず国内や世界各地からのアクセスにおいても利便性が高い場所となる。

LIXILの社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は、次のようにコメント。

「LIXILでは、従業員の誰もが能力を最大限に発揮して働くことができる環境の構築を目指しています。個々のニーズやライフスタイルに応じた働き方を可能にすることで、よりインクルーシブな職場を構築することができます。そしてそれが、ビジネスの推進力となり、“世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現”という当社のパーパス(存在意義)の追及にもつながるのです。新本社への移転により、この変革をさらに加速していくことができると確信しています」

また、LIXILでは、スーパーフレックス制度の導入など、人事制度改革の実施や社内SNSである「Workplace」などのデジタルツールの導入により、柔軟な働き方を実現しているという。

従業員が自律的に働き方を選択できることは、ワークライフバランスの向上をサポートし、よりインクルーシブな職場環境の構築につながるとのことだ。LIXILでは、これからも従業員の働き方を変革する取り組みやさらなるデジタル化を推進し、従業員エクスペリエンスを向上させていくとしている。

なお、WINGビル土地・建物の売却が連結業績に与える影響は軽微であると見込んでいるとのことだ。

<概要>
LIXILの本社を大崎ガーデンタワーへ移転。
現在の本社であるWINGビルは、2023年3月にNIJI棟を除くKAZE棟、HIKARI棟、HOSHI棟での業務を終了。

移転先:住友不動産大崎ガーデンタワー(link)
賃借階数:24階1,661.32坪(5,492㎡/59,115sqft) 、19階346.28坪(1,144㎡/12,313sqft) 合計 約2,008坪(6,636㎡/71,428sqft)
移転会社:LIXILおよび一部グループ会社
移転日:2022年8月予定