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サントリー、植物由来原料100%の「ペットボトル」開発に成功 2030年までに早期実用化目指す

サントリーグループは、米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社と進めてきた植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功し、試作品が完成したことを発表した。

左)現在の「サントリー天然水」(植物由来原料30%使用)
(右)今回完成した植物由来原料100%使用ペットボトル

同社は、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることで、100%サステナブル化を目指しているという。

植物由来素材のペットボトル開発については、ペットボトル原料の30%を構成する「モノエチレングリコール」を植物由来原料で生成した、植物由来原料30%のペットボトルを2013年から「サントリー天然水」に導入。

残りの70%を構成するテレフタル酸の前駆体「パラキシレン」を、植物由来素材から生成すべく、2012年から米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社と植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発を開始。

「パラキシレン」を植物由来素材で生成するのは容易ではなく、既往技術では素材を複数段階に渡って変換する必要があるが、今回、熱分解と触媒反応により、ワンステップで生成できる技術の開発に成功したとのことだ。

また、使用する素材は、食料用原料のサプライチェーンに影響が出ないよう、非可食のウッドチップのみから生成。

2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材あるいは植物由来素材にすることを達成すべく、今後植物由来原料100%使用ペットボトルの早期の実用化を目指していく方針を示している。

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