ヤフー、DoubleVerifyと連携 広告リクエスト発生時に不正有無を判定 広告配信の安全性向上に貢献

ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は「Yahoo!広告」のさらなる安全性向上を目的に、DoubleVerify(ダブルベリファイ)が提供するアドフラウド排除とブランドセーフティ確保を強化するPre-bid(広告配信前制御)によるリアルタイム不正解析機能の導入を開始したと発表した。

同機能は、DVの解析結果をもとに、広告リクエストが発生した瞬間に不正の有無を判定し、不正と検知した場合、広告配信を停止することで、広告配信の安全性向上に貢献するという。

内閣官房デジタル市場競争本部が発表した報告書内で、デジタル広告市場における問題として「悪意の者による広告収入の不正取得(アドフラウド)、ブランドを毀損しかねないサイトに広告が配信されるリスク(ブランドセーフティ)などの問題が存在」と言及されている。

同機能によって、広告主は特別な手続きや追加費用を支払うことなく、グローバル水準の解析力を持つDoubleVerifyによるアドフラウドの排除およびブランドセーフティの確保が標準実装された環境で「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」を利用できるようになるとのことだ。

なお、DoubleVerifyのリアルタイムによるアドフラウド排除およびブランドセーフティ確保の機能を広告プラットフォーム全体に標準装備するのは、Yahoo! JAPANが初の試みであるという。

【機能イメージ】

Yahoo! JAPANは、これまでも広告配信面を厳正に審査しており、2018年10月にアドフラウドへの対策を強化し、約5,900件の広告配信を停止。

また、2019年5月には、独自の“広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”を定義し、2020年8月からは定期的に「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開しており、不正広告対策において、さまざまな取り組みを実施してきたという。

さらに、一般社団法人デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)が定める「アドフラウドを含む無効トラフィックの除外」と「広告掲載先品質に伴うブランドセーフティの確保」に関わる業務について、認証基準に適合した事業者として認証を取得している。

Yahoo! JAPANは「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げ、広告配信面の審査・パトロールの強化や、審査の機能拡充や改善を行い、不正排除と検知精度向上に取り組んでいくとのことだ。

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