ブリヂストン、中国合成ゴム事業の全株式売却完了を発表 中期事業計画に基づく内製事業再編の進捗

BRIDGESTONE ブリヂストン

ブリヂストンは、2021年2月16日に、中期事業計画(2021-2023)において、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進していることを発表。

その上で、経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、戦略的成長投資を進め、環境変化に対応しながら着実に成長する“強い”ブリヂストンへの変革を目指しているという。

その一環として、ブリヂストンは、中国で乗用車用タイヤ向け合成ゴムを製造・販売するグループ会社である普利司通(惠州)合成橡胶有限公司(以下、BSRC)の全株式を、LCY Chemical Corporation(以下、LCY)に売却することを2021年6月15日に発表し、2021年12月14日までに株式売却を完了する計画で進めていたが、今回、諸手続きを終え2021年12月1日をもって完了したことを発表した。

なお、売却価額は非公開であるとのことだ。

ブリヂストングループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を創出し続けるサステナブルなソリューションカンパニーへと進化していくとしている。

また、同件が当期連結業績予想に与える影響は軽微であるとしている。

<参考>

BSRCとその事業再編の概要

同社は、素材・化学関連事業について卓越した専門性を有する企業であるLCYにBSRCを売却することで新たなシナジーが生まれ、サステナブルに社会価値・顧客価値を創出することができると考えているという。

BSRCの従業員はLCYのもと新たな環境下で職務にあたることになるが、LCYとのシナジーを職務に活かすことで、一人ひとりがより成長できると考えているとのことだ。

また、ユーザー・サプライヤーに対しても、取引に伴う負担を最小限とするよう適切に対応しているとしている。

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