Googleは、2021年12月1日、「メディアリテラシー(インターネット、テレビや新聞などのさまざまなメディアを理解し、活用する能力)」を高めるのに役立つ新たな取り組みを2つ発表した。
同取り組みに際して、幅広い年代のメディアリテラシーや情報教育に携わる、令和メディア研究所 主宰 白鴎大学特任教授 下村健一さん、およびアジアにおけるニュースリテラシー教育を専門とされる香港大学ジャーナリズム・メディア研究センター 副教授 鍛治本正人さんが監修しているという。
■Grow with Google「はじめてのメディアリテラシー」講座の公開
Googleは、デジタルスキル習得に対するニーズの高まりを受け、2019年より「Grow with Google」で無料のデジタルスキルトレーニングを提供しているという。
その新たなコンテンツとして、情報を主体的に吟味し、活用する力を身につけるためのオンライントレーニング「はじめてのメディアリテラシー」を公開したとのことだ。
前半は、下村健一さんによる情報との向き合い方や信頼できる情報源の調べ方、その基本的な考え方についての講座を実施。後半では、より実践的な検索のテクニックについて、Google News Labティーチングフェロー古田大輔さんが解説をしているという。
■YouTubeクリエイターによるメディアリテラシー啓発コンテンツの発信
今回、より幅広い層の人々に情報との向き合い方について考える機会を提供するため、趣旨に賛同した5組のYouTubeクリエイターが「情報との向き合い方」に関する啓発動画を制作したという。
参加YouTubeクリエイター:
はじめしゃちょー/はじめまして松尾です/ボンボンTV/音速パソコン教室/QuizKnock
Googleは2018年より、Google News Labを通じて、日本国内のジャーナリストや学生ら延べ2万人以上に、デジタル報道の手法やツールに関するトレーニングを提供。中でも、ファクトチェック(不確かな情報を検証すること)に関する情報やトレーニングは、メディアリテラシーにも通じるものとして重要視してきたという。
2021年には、アジア太平洋地域の学生を対象とした学生向けの「ファクトチェック・チャレンジ(University Verification Challenge)」、ジャーナリストにはより高度な「ファクトチェック・ワークショップ」などをYouTube上で公開。
Googleは、今後もさまざまな取り組みを通じて、メディアリテラシーの向上に貢献していくとのことだ。