凸版印刷、「メタクローン™アバター」を開発 写真1枚で自分の分身をメタバース上に生成 動きのカスタマイズも可能

凸版印刷、「メタクローン™アバター」開発

凸版印刷は、ラディウス・ファイブと協同で、メタバース上でサービスを開発・運用する企業向けに、1枚の写真からフォトリアルな3Dアバターを自動生成できるサービス「メタクローン™アバター」を開発したと発表した。

「メタクローン™アバター」

同サービスは、「メタクローン™アバター」に自分自身の顔写真を1枚アップロードし、入力した身長と体重の情報を元に再現した、フォトリアルな3Dアバターを自動生成することができるとしている。

3Dアバターの自動生成には、GAN(敵対的生成ネットワーク)などのAI技術を活用し、低解像度の写真データからも3Dアバターを作成することが可能だという。

なお、架空の人物の顔写真を自動生成する事で、肖像権フリーの3Dアバターを利用する事も可能としている。

さらに、今後は「メタクローン™アバター」に本人の肉声や表情、人格を再現するサービスを追加し、「メタクローンプラットフォーム」を拡大させていくとのことだ。

「メタクローン™アバター」利用イメージ

■「メタクローン™アバター」の特長

●1枚の顔写真から、フォトリアルな3Dアバターを簡単に生成
利用者は、正面を向いている写真1枚をアップロードするだけで、短時間でフォトリアルな3Dアバターを自動で生成可能。生成した3Dアバターは、まばたきや口を開くことも可能で、自然な表情を見せる事ができるという。

●多様な写真から3Dアバターを生成
同サービスは、ディープラーニングなどのAI技術を活用することで、低解像度の写真やノイズがあり不鮮明な顔写真、モノクロ写真、絵画や古写真など、これまで3Dアバターの生成が困難とされていたコンテンツに対しても、顔の構造・形状・表面・陰影・色等の特徴量を再現し、汎用性の高い修復を行うという。

なお、物体の特徴や種類、隣接している領域等を考慮して、元々の色を予想し着彩することもできるため、様々な写真やコンテンツからフォトリアルな3Dアバターを生成することが可能としている。

●架空の人物の3Dアバターを生成
GAN(敵対的生成ネットワーク)を用いた人物生成アルゴリズムを利用して、架空の人物の3Dアバターも作成可能。

これは、実在する人物の顔写真から生成した3Dアバターとは異なり、肖像権を持たないことから、利用者は権利処理を気にせずに利用できる3Dアバターを手軽に生成することが可能になるとのことだ。

●ニーズに合わせた多様なカスタマイズが可能
利用者は、生成する3Dアバターに身長体重などの身体情報を付与することで、利用者に近い体型の3Dアバターが生成できるとしている。

なお、服装の変更やメガネなどのアクセサリーを選択することで、より自分の特徴や個性を再現した3Dアバターの生成が可能に。

●モーションのカスタマイズが可能
生成された3Dアバターには、メタバース上で使いやすい「挨拶」や「歩き」などの基本モーションが付与される。カスタマイズで利用者自身に似たモーションを選択する事もでき、より再現性の高い3Dアバターを生成できるとのことだ。

3Dアバターイメージ
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