FCNTとエーザイは、脳の健康に資するソリューション開発を通じた認知症との共生と予防に向けた業務提携契約を締結したことを発表した。
両社は、エーザイの認知症領域における創薬活動や疾患啓発活動の豊富な経験知ならびにデジタルソリューション施策と、FCNTのシニア世代にとっての使いやすさを追求したスマートフォンおよびそのユーザーを中心としたSNS「らくらくコミュニティ」をはじめとしたサービスを融合。
認知症との共生と予防に取り組むエコシステム(以下、「認知症エコシステム」)を構築し、高齢化社会における認知症という社会課題の解決に貢献することを目指すとのことだ。
両社は、同提携において、以下の取り組みの展開を予定。
1.「らくらくスマートフォン」への「のうKNOW®」の搭載
FCNTが開発、製造し、NTTドコモより2022年2月以降に発売予定の「らくらくスマートフォン F-52B」に、エーザイが販売するブレインパフォーマンス(脳の健康度)セルフチェックツール「のうKNOW」(ノウノウ、非医療機器)をスマートフォンとして初めて搭載。
F-52Bのユーザーは、「のうKNOW」によるブレインパフォーマンスチェックを年4回まで無償で利用可能としている。
2.健康・疾病予防のためのソリューション開発
FCNTが有するユーザーの歩数・歩速・心拍数などのヘルスケア情報基盤や会員制のシニア向けSNSサービス「らくらくコミュニティ」などを通じた会員サービス運営力に加え、エーザイが有する認知症領域の様々なデータに基づき、認知症予防に向けた健康課題の把握やリスク予測などに関わる利便性の高いソリューションを開発。
さらに、両社で開発した新しいソリューションは、自社のみならず、他産業・団体が持つ製品やサービスと組み合わせたソリューションパッケージとして企業や自治体等の法人向けに展開することを目指すとしている。
エーザイとFCNTは、認知症という社会課題と向き合い、両社の強みを融合して認知症エコシステムの構築に貢献することを通じて、健康長寿社会の実現に向けた価値共創を推進していくとのことだ。