11月10日、地球観測サービスのリーディングカンパニーであるPlanet Labs(以下Planet)が、水と作物に特化した衛星データサービスを提供するVanderSat(ヴァンダーサット)を2021年第4四半期に買収する契約を締結しました。買収価格は約2,800万ドルです。

VanderSatは2015年創業した、オランダのベンチャー企業です。2020年7月に南アフリカ共和国、2021年2月にスイスにオフィスを構えました。

取引先は、農家の信用リスク評価を行う銀行や保険会社、災害対策を担当する政府機関など。独自の技術で、雲や大気の状態の変化に影響されることなく、精度の高い解析データを提供できるのが強みです。2024年に10億ヘクタールの土地にサービスを提供することを目標として掲げています。

Planetによる買収は、地上分解能が高い画像を撮影できるBlackBridgeとTerra Bella、米国政府や農業事業者を顧客に持つ地理空間情報ソリューション企業Boundlessに続く4社目。

今回の買収は、解析技術の獲得やヨーロッパや南アフリカに拠点を広げられる効果があるのではないかと考えられます。

衛星事業者と解析企業やソリューションプロバイダーの統合は、今後も続きそうです。

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参考

Planet to Acquire VanderSat to Deliver Advanced Agriculture Data Products to Customers

VanderSat announces new office in Johannesburg, South Africa