ドコモ、ドローンビジネス「docomo sky」推進へ 医薬品配送や災害などに応じたパッケージサービスを提供 パートナー企業との連携も強化

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NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2019年3月に提供を開始した「ドローンプラットフォームdocomo sky®」の名称を「docomo sky Cloud」に変更し、「docomo sky」をドコモのドローンビジネス全体を示すブランドとして、様々な産業におけるドローンの活用を推進すると発表した。

ドローンビジネス「docomo sky」の新たな取組みとして、2021年7月に提供を開始した「LTE上空利用プラン」を活用するパートナー企業との連携を強化する「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」、および産業や用途に特化。

それぞれのニーズに応じて最適なドローン機体やサービスを一元的に導入できるパッケージサービスの提供を開始したという。

今回提供を開始する「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」は、上空でモバイルネットワークを利用するドローン(以下、セルラードローン®)の新たな利用シーンの開拓を目的として、セルラードローンを活用した商品やサービスの提供をめざしている幅広いパートナーとの連携を強化するプログラムとしている。

ドコモは、ドローン機体メーカーを中心に、同プログラムへの参加企業や団体向けにセルラードローンに関するネットワーク技術の提供や、各パートナーの提供する商品やサービスに関する利用者への提案機会の創出を支援し、加盟パートナー企業との連携・協創を強化することで、先進的なドローン関連サービスを開発するという。

具体的には、同プログラムに参加するパートナーの商材とドコモの通信サービスなどを組み合わせることで、産業や用途に応じたドローンの機体やサービスをパッケージ化し、利用者に提供するとしている。

パッケージサービスの第一弾として、医薬品配送に特化した「docomo sky医薬品配送パッケージ」と、災害対策として効果的に利用可能な「docomo sky広域災害対策パッケージ」を提供。

これらの目視外飛行でも使用可能なパッケージサービスを活用することで、洪水や土砂崩れなどの自然災害が発生した際に、通行止めや渋滞により緊急性の高い医薬品などの輸送や早急な災害状況の把握ができないという社会課題を解決することが可能となるという。

今後は各業界における課題解決に向け、さらに幅広い産業や用途向けにドローンを活用したパッケージサービスを拡充する予定とのことだ。

またセルラードローン向けのパッケージサービスに加えて、GPSが取得しづらい環境でも障害物回避機能により安全に自律飛行が可能なSkydio, Inc.(以下、Skydio社)のドローンを利用した新たな2つのパッケージサービス「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」および「どこでも巡回パッケージby Skydio」も本提供を開始。

「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」は、Skydio社製の自律飛行技術を活かした近接撮影や、Skydio社の提供する飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D ScanTM」を用いた撮影に特化したサービスとしている。

橋梁や鉄塔の点検など、利用者側で撮影の対象物が明確な場合に適したパッケージとなっているため、ドローンで撮影した写真や動画を手軽に取得することができるようになるという。

かんたんデータ取得パッケージby Skydio

「どこでも巡回パッケージby Skydio」は、屋内外の設備や建設現場などにおける巡回業務でドローン活用を検討している利用者がドローン活用の有効性を検証することを目的としており、計画から飛行、報告までをトータルに提供するとしている。

これら2つのパッケージサービスにより利用者の目的に応じて、Skydio社のドローンを手軽に導入することが可能になるという。

どこでも巡回パッケージby Skydio

ドコモは、空の産業革命に向けて多様なパートナーとの連携を強化し、ドローンを活用したさらなる社会課題の解決やより豊かな社会の実現をめざし、新たなサービス創出に向けた取組みを加速していくとのことだ。

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