一般社団法人日本野球機構(NPB)では政府省庁および各地方自治体の理解のもと、11月20日から開催されるSMBC日本シリーズ2021第1戦・第3戦にて実施する「ワクチン・検査パッケージ」を活用した入場規制緩和実証において、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の協力のもと、以下の調査を行うと発表した。
■評価項目:調査内容
■マスク着用率の把握および拍手、万歳、ハイタッチなど10種類程度の行動の推定:
→ハンディカメラでの撮影および解析
■ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースなどにおける入場者間の平均距離などのソーシャルディスタンスの把握:
→レーザーレーダーによる計測および解析
■観客の非意図的な声出しや応援状況などの把握:
→マイクロホンアレイによる計測および解析
■スタジアム内の密の程度の評価および換気状況の把握:
→CO2濃度計測器によるCO2濃度計測
観客席を撮影するカメラ画像は、個人が特定できない程度の解像度で取得し、個人の特定はしないという。
また、音響センサは、個々の音声ではなく喧騒の計測のために用い、個々の人の声についての音声認識や会話記録は行わないとのことだ。なお、得られた画像や音声などの情報は、同実証調査以外に使用することはないとしている。