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oViceは、来たる忘年会シーズンに向け、会社員の男女1,238名を対象に、忘年会に対する意識調査を実施し、結果を公表した。
調査の結果、上司と部下世代で忘年会に対するモチベーションの差があることが判明した一方で、「コロナ禍入社世代」は比較的ポジティブなイメージを持っている結果になったとのことだ。
また、「マナー疲れ」が原因で飲み会を避ける人がいる反面、会社以外の忘年会を待ち望む人は多いこともわかったとしている。
加えて、忘年会を開催することで組織に良い影響を与えていると感じている人も世代を問わず存在し、ネガティブな要素がなければ忘年会に参加したいという気持ちがうかがえる結果とのことだ。
■上司は親睦を深めたい、部下は上司に気を遣うしマナーに困る。忘年会へのモチベーションにギャップあり
同調査では、1都3県+2府1県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県)、会社の規模51名以上の20代~50代の会社員男女1,238名(うち、コロナ禍入社(20年、21年度)世代316名)に忘年会に対する意識調査を実施。
参加意向のある30~50代の約7割が「会社の人と親睦を深めたい」と回答し、さらに50代は「1年の頑張りを同僚と労いたい」という回答が20代の2倍以上に達する結果となった。
飲み会を通じて同僚とコミュニケーションを取りたいと感じる人が多いことがうかがえたとのことだ。
一方で、不参加を希望する20代の54.9%は「上司や部下に気を遣うから」と回答。続いて「帰宅が遅くなる(50.1%)」「お金を払いたくない(48.8%)」「業務時間外まで関わりたくない(44.8%)」という結果になったという。
他の年代と比較し特に顕著だった回答は「飲み会マナーが面倒(39.5%)」で、50代とは24.7pの差があったとのことだ。
さらに、「お金を払ってまで気を遣いたくない」「お酌したり料理を取り分けたりするのが面倒」という回答も寄せられ、上司と部下の間に、忘年会に対するモチベーションにギャップがあることが調査結果からうかがえたとしている。
また、全体で66.2%に上る人がギャップの存在に気が付いている事実も判明したとのことだ。
■会社以外の忘年会は参加したいという人は6割超え「マナー疲れがなければ行きたい」が約半数
一方、断るのも申し訳ないため渋々忘年会に参加したことがあるという20代は48.8%いることが判明し、約2人に1人がネガティブな気持ちで忘年会に参加していたということが調査結果よりわかった。
加えて、会社以外の忘年会には参加したいという20代は62.3%に上る結果となり、忘年会自体を待ち望む部下世代は、多数存在することが明らかになりました。
また、会社の忘年会について、どんな内容であれば参加したいか聞いたところ、20代では「細かいマナーに気を遣わなくていい忘年会(47.0%)」が1位、次いで「料理やお酒が美味しい忘年会(38.6%)」「無料で参加できる忘年会(37.8%)」、そして「一次会でサクッと終われる忘年会(33.9%)」という声が挙がったとしている。
「どれも参加したくない」の数値が18.2%であるのに対し、条件によっては半数近くが参加したいと回答していることから、場合によっては社員がポジティブに会社の忘年会へ参加してくれる可能性が見出せたとのことだ。
■実は組織に忘年会は必要不可欠。親睦を深めたいのは上司も部下も同じ
上司や部下と「仕事以外の話もできる関係」について聞いたところ、「好ましい」と回答した人は58.6%に。また、忘年会を実施する意義について質問したところ、「同僚同士で仲良くなれる」という回答が45.4%に上る結果となった。
参加意向のある20代の部下世代では60.0%が「会社の人と親睦を深めたいから」、44.4%が「上司との親睦を深められる」と答えたことに加え、「プライベートを知りたい」という回答は50代の約2倍に及び、忘年会は同僚の人となりを感じる場として重宝されていることが読み取れたという。
この結果から、苦手だと感じる人が多い忘年会は、実は組織の人間関係構築にポジティブな影響を与えていることが明らかになったとのことだ。
■コロナ禍入社世代、夢見る忘年会。なんと約6割が忘年会参加希望で、全年代と比べてトップ
コロナ禍の2020年または2021年に新卒入社した「コロナ禍入社世代」(n=316)に対して、入社後不便に思うことについて質問したところ、「社内での人との繋がりを広げにくい(59.1%)」が最も多い結果となった。
続いて「同僚との人間関係が深めにくい(54.4%)」、「自分の成長を実感しにくい(43.5%)」、そして「自分の仕事内容や忙しさについて周囲の人に理解してもらいにくい(43.0%)」という悩みを抱えていることがわかったとしている。
会社の忘年会に関して、まだ参加したことがない「コロナ禍入社世代」に参加意向を聞いたところ、57.6%が参加してみたいと回答した。
全年代の52.8%と比較して4.8pプラスというポジティブな結果となり、人との繋がりという観点から、忘年会に対して興味を持っていることがうかがえたとのことだ。
【調査概要】
対象:1都3県+2府1県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県)、
会社の規模51名以上の20代~50代の会社員男女1,238名(うち、コロナ禍入社(20・21年度)世代316名)
男性615名、女性623名
調査期間:2021年11月10日~11日
調査方法:インターネット調査
<参考>
oVice『忘年会に対する意識調査』