ピクシーダストテクノロジーズ(以下、PxDT)は、日本医科大学とDクリニックとの共同研究を通じて、非接触振動圧刺激によってミノキシジルの発毛効果を高めることを立証したことを発表した。

頭髪治療専門のクリニックであるDクリニックではAGA治療薬として種々の薬剤を処方しているというが、その中でも発毛効果を有するミノキシジルを使用。

しかし発毛治療には治療開始から効果を実感できるまでにはある程度の時間(4~6ヶ月程度)を要すること、AGAの進行が後期ステージまで進行してしまった場合には治療に限界があるという課題があったという。

今回の研究結果から同社らが開発した非接触超音波集束装置から発する振動圧刺激には、ミノキシジルの毛周期移行作用を促進し発毛効果を早めること、さらに長期的に治療を行うことで発毛効果を高める可能性があることが分かったとしている。

振動圧刺激はミノキシジルの発毛効果を3か月の時点で2倍強、6か月の時点では4倍強にまで高めるということが示唆されたとのことだ。

3か月の時点:ミノキシジルのみでの増加分12%程度であったところ、ミノキシジル+振動圧刺激では増加分27%程度だった。

6か月の時点:ミノキシジルのみでの増加分5%程度であったところ、ミノキシジル+振動圧刺激では増加分22%程度だった。

PxDTは今後、非接触振動圧刺激の技術を用いた一般家庭向けの小型デバイスの開発を企画しているという。

非接触振動圧刺激によりミノキシジルの毛周期移行作用を促進し、日常でも手軽にヘアケアできる製品の開発を目指すとのことだ。