Adobe(以下、アドビ)は本日、ウォルト・ディズニー・カンパニーと協力して開催した「Adobe Analytics Challenge 2021」のファイナリストを発表した。
学生たちは、フォーチュン500社で採用されているアドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」を用いてウォルト・ディズニー・カンパニー社のEコマース戦略を掘り下げ、レコメンデーションを推進する実用的なインサイトを身につけるという。
「Adobe Analytics Student Challenge」は、大学生が賞金を獲得すると同時に、今日の職場で必要とされるスキルを身につけることができる唯一のグローバルコンペティション。
これまでに、データサイエンス、プロダクトマネジメント、コンサルティング、マーケティングなどの分野で活躍する人材を創出してきたとのことだ。
世界中の大学から集まったチームは、数週間かけてブランドパートナーから提供された実際のデータを分析し、そのブランドが抱える緊急のビジネス課題の解決に貢献することが求められるという。
ディズニーは、アミューズメントパークや映画スタジオ、消費者向けストリーミングサービスやマーチャンダイズなど、あらゆる分野を網羅する広大なポートフォリオを持っている。
長年にわたり、ユーザーがオンラインでリサーチをしたり、インスピレーションを得たり、取引をしたりすることで、同社のデジタルオーディエンスは大幅に増加。
今年のチャレンジの中心テーマは、ユーザーの意図をより正確に把握して、オンラインでのロイヤルティを高めることであるという。
学生は、ディズニーがオンラインで魔法のような体験を提供する際に役立つアイデアを提示する必要があり、例えば、オンラインでのリピートや複数購入を促進する方法を提案したり、再訪につながる行動兆候を特定したりするとのことだ。
また、オンラインショッピングカートの詳細な分析を行い、平均購入金額を増やす方法を検討。今年は、カート放棄についても検討し、顧客が放棄したEコマースバスケットを回収する方法を探るという。
最後に、モバイルとデスクトップのチャネルにおけるカスタマージャーニーを分析し、ディズニーがこれらのプロパティにアプローチする新しい方法を発見することが求められるとのことだ。
ディズニーのデジタル&トラベルオペレーション分析担当バイスプレジデントのマイケル デクック(Michael DeCook)氏は次のように述べている。
「ディズニーはストーリーテリングをサポートするためにあらゆる種類のテクノロジーを活用するグローバルブランドとして、この分野のキャリアパスに関心のある世界中の大学生に教育の機会を提供する支援ができることを嬉しく思っています。Adobe Analytics Challengeは、実世界のデジタルデータ分析を経験する機会を提供し、このダイナミックな分野での素晴らしい未来への道を開くのに役立ちます。」
アドビは、最終選考に残ったチームを発表。
22か国、700以上の機関から8,300人以上の学生の応募があり、記録的な応募数となったが、6チームが最終選考に残ったという。
その中には、Willamette University、Yale School of Management、 Indian Institute of Technology Kharagpur、University of California(Davis)、Brigham Young University Université d’Angersが含まれている。
優勝したチームは、昨年のトップチームで、ブランドパートナーであるNikeと協業した、Indian Institute of Technology(Indian School of Mines)に続くことになるとのことだ。
最終選考に残ったチームは、The Home DepotやBoston Consulting Groupなどに入社したAdobe Analytics Challengeのアルムナイネットワークに加わる。
16年の歴史を持つこのコンテストの成功は、高等教育機関の指導者たちの関心を呼び、彼らは教室でもAdobe Analytics Challengeを再現したいと考えたという。これを受けてアドビは、今年、高等教育機関向けのAdobe Analyticsカリキュラムを発表。
このグローバルプログラムでは、年間を通じてAdobe Analyticsへの無償アクセスに加え、コースカリキュラムやハンズオンアクティビティを提供しているとのことだ。学生は教室で実際のデータを扱い、ビジネス上の意思決定に必要な分析を行うことができ、開始以来、何百もの機関が登録しているという。
Adobe Experience Cloudのエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるアニール チャクラヴァーシー(Anil Chakravarthy)氏は次のように述べている。
「学生は、パンデミックによって日常生活の多くがオンライン化されたこの18ヶ月間で、根本的に変化した今日の雇用市場に参入しています。今や全ての組織においてテクノロジーが戦略の中心となり、次世代の人々がデジタル経済で成功を収めるためには、デジタルリテラシーが不可欠となっています。」