ANAら、大阪府にて「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」実施

ANAホールディングス(以下、ANAHD)、オリックス、学校法人ヒラタ学園(以下、ヒラタ学園)は、大阪府の令和3年度新エネルギー産業(電池関連)創出事業補助金「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」の採択内容に基づき、ヘリコプターを用いて「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた離着陸場の利活用可能性の実証実験を行うと発表した。

同実証実験においては、大阪・関西圏における「空飛ぶクルマ」の離着陸場の利活用に向けて、一般財団法人 空港振興・環境整備支援機構 航空環境研究センター(以下、空港支援機構)、関西電力、SkyDrive、岡山航空、関西エアポート及び関西エアポート神戸(以下、関西エアポートグループ)の協力のもと、以下調査を実施するとのことだ。

大阪市内の利便性の高い場所を離着陸場と想定し、「都市型航空交通事業の実現」に向けて、取組みを進めていくとしている。

◆実証実験の目的と内容

大阪市内中心部における空飛ぶクルマの離着陸場の利活用に向け、以下の内容を調査。

・大阪市内のビル屋上ヘリポート※1にヘリコプターを離着陸させ、ビル屋上や当該ビル内部、地上、経路下等の周辺における騒音を測定。その後、空飛ぶクルマメーカー提供の音データと比較検証。

・空飛ぶクルマを想定したヘリコプターによる移動を含めた場合と地上交通機関のみを利用した場合とで、移動時間に関する比較検証。

・離着陸場に設置する充電設備の調査。

◆実施期間
2021年11月10日・11日の2日間 (各日各箇所1回の離着陸を実施)

◆計測地点
・オリックス本町ビル(大阪市西区西本町一丁目4番1号)屋上ほか

◆離着陸地点
・オリックス本町ビル(大阪市西区西本町一丁目4番1号)屋上
・関西国際空港
・神戸空港

◆使用機材
エアバス・ヘリコプターズ式 EC135型

◆離着陸場の選定基準
市街地における騒音測定および空港から目的地(目的地から空港)までのトータルの移動時間の減少や利便性等を調査するため、空と陸のスムーズな乗換えが可能な交通拠点を選定。

◆各社の主な役割(実証実験実施者)

代表事業者
ANAHD:同実証事業とりまとめ

共同実施者
・オリックス: 離着陸場の提供、地上移動支援
・ヒラタ学園: ヘリコプターの運航、一般場外離着陸場の申請

協力実施者
・空港支援機構:音測定、音データの解析およびレポート作成
・関西電力:離着陸場に設置する充電設備の調査
・SkyDrive:SkyDrive社機体の音データの提供
・岡山航空: Ehang社機体の音データの提供(一般財団法人MASC よりEhang機EH216の提供)
・関西エアポートグループ:関西国際空港、神戸空港における実証協力

モバイルバージョンを終了