都内初、ドローンによる有人地帯でのフードデリバリーの実証実験 ウォーターズ竹芝にて11月20日実施

東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、KDDI、ウェザーニューズ、Terra Drone、日本航空は、東京都の公募に対して提案した「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」に基づき、フードデリバリーサービスの実証実験を2021年11月20日に実施すると発表した。

ドローンを活用した業務の自動化や省人化など業務効率化への期待が高まっている物流分野において、2022年度を目途に制度整備を予定される「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」を見据え、都内で初めて有人地域での実証実験を実施するとのことだ。

アフターコロナにおける物流変革を見据えたビジネスモデル検討として、「未来をイメージできるエンターテインメント型フードデリバリー」をコンセプトに、ウォーターズ竹芝の施設内で調理したメニューを、同広場および浜離宮恩賜庭園(以下、浜離宮)の水上バス発着場までドローンで運ぶという。

1.実証概要

(1)内容

【1】ウォーターズ竹芝内での輸送
ウォーターズ竹芝のシアター棟4階テラスから同施設内広場までの飛行ルートを設定してドローンの自律飛行により料理を運び、利用客に提供する輸送実験を実施。

【2】ウォーターズ竹芝から浜離宮への輸送
テラスから約700m離れた浜離宮の水上バス発着場への輸送実験を実施。海上を経由することで配送時間を短縮し、料理を温かいまま届けるサービスの実現を目指すとのことだ。

(2)同実証における検証項目

【1】配送スピード
料理を温かいまま届けることが可能かを検証。

【2】エンターテインメント性
ドローンで食事が運ばれることで、利用客が到着を待つ時間も楽しくなるようなエンターテインメント性を評価。

(3)実施日時・場所・飛行ルート

【1】ウォーターズ竹芝内での輸送
【日時】2021年11月20日10:00~15:00(予定)(予備日:11月21日)
【場所】ウォーターズ竹芝シアター棟4階テラス⇒ウォーターズ竹芝広場

【2】ウォーターズ竹芝から浜離宮への輸送 ※非公開実施
【日時】2021年11月20日6:30~8:00(予定)(予備日:11月21日)
【場所】ウォーターズ竹芝シアター棟4階テラス⇒浜離宮

(4)予約から受け取りまでの流れ

※予約、受け取り・食事はウォーターズ竹芝内での輸送のみ実施。

(5)協力企業

ウォーターズ竹芝(一般社団法人竹芝タウンデザイン)、アトレ、日本ホテル、ACSL

2.ドローン詳細

機体名:ACSL-PF2
機体の特長・スペック:純国産。国内・海外で導入実績があり、多くの物流実証を行っている機体であるとのことだ。

3.背景と今後の展開

JR東日本とKDDIは、2020年12月より品川開発プロジェクトをコアとした、空間を越えたあたらしい”くらし”を実現する「空間自在プロジェクト」を推進している。品川開発プロジェクトは、JR東日本が「100年先を見据えた心豊かなくらしづくり」を目指し、2024年度のまちびらき(第I期)に向けて推進している事業。

今回のドローンによるフードデリバリー実証をはじめ、都市部に働く人・住む人・訪れる人にあたらしい”くらし”を提供できるよう、品川開発プロジェクトでの実装も見据えて、さまざまなパートナーと連携し、引き続き実証を重ねていくとしている。

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