花王のファブリックケアブランド「アタック」「エマール」「ハミング」「ワイドハイター」は、「#衣ごこちのいい毎日を」手伝う活動を開始すると発表した。

コロナ禍を経て価値観やライフスタイル、さらには服との向き合い方が大きく変化している今、一着の服やファッションが私たちの心に与えてくれるものにあらためて着目し、大切な一着と幸せな一日が続くことを願い同活動の実施に至ったとしている。

#これからもずっと着たい服

第一弾として、服を愛する人々(公開当初8名)から「自分にとって大切なこの先もずっと着ていたい服」をテーマに特別な話しを聞いたウェブサイト「#これからもずっと着たい服」を2021年11月8日より公開。

同サイトでは8名の人々が実際に大切にしている自身の服について、初公開の写真とともに紹介するほか、ここでしか聞けないその服に関する特別な思い出・思い入れを聞いたとしている。

特設サイト

またサイトの公開と同時にTwitter等のSNSでは「#これからもずっと着たい服」のハッシュタグとともに、大切な一着、この先もずっと大切にしていきたいと思える服の画像・動画投稿の呼びかけを行っていくとのことだ。

また、あわせて全国20~50代の男女計1,000人を対象に実施した「衣服に関する実態調査」も同サイトに公開。

同調査では日常着ている服を着なくなる/処分するまでの期間、すなわち「服の平均年齢」は「平均4.9年」であることが判明したという。

なお、コロナ禍で変化した価値観として「気に入ったものを大切にしたい想いが強くなった(65.2%)」等の傾向が見られたとのことだ。

服の平均年齢

【全国20~50代男女1,000人対象「衣服に関する実態調査」】

服の平均年齢は「4.9年」。10人中6人以上は「これからもずっと着たい服」があり、理想は「6.3年」以上着続けたいことが明らかに。

日常生活で着用する服を着なくなる期間、もしくは処分するまでの期間(=服の平均年齢)を質問したところ、「平均4.9年」という結果となった。

また、現在所有する服のなかでこれからもずっと着たい服があるか尋ねたところ、63.3%が「これからもずっと着たい服がある」と回答。

それらの服をどの程度の期間着続けたいかを問うと、理想は「6.3年」という結果になったとのことだ。多くの人にお気に入りや思い入れのある服があり、それらについては少しでも長く着たいという意識があることが明らかになったとしている。

<参考データ:各世代別の服の平均年齢一覧>
日常生活で着用する服を着なくなる/処分するまでの期間について、各世代別での平均は下記となる。

20代男性:4.6年、20代女性:3.7年
30代男性:5.0年、30代女性:4.3年
40代男性:4.4年、40代女性:5.4年
50代男性:5.1年、50代女性:6.3年

服の平均年齢・服の理想年齢

コロナ禍で、「気に入ったものを大切にしたい」「流行よりも、自身が良いと思うものを買う」など、大切なものと長く付き合いたい」という想い顕著に。

コロナ禍以後、意識や行動がどのように変化したかという質問では、61.2%が「自分にとって大切なものや人について改めて考えるようになった」と回答し、65.2%が「気に入ったものを大切にしたい想いが強くなった」と回答した。

また、63.1%は「気に入ったものと長く付き合いたいという想いが芽生えた」、67.4%が「流行にとらわれず、自身が良いと思うものを買うようになった」と回答。

コロナ禍をきっかけとして、「流行志向、デザイン志向」から「心地よさ志向、思い入れ志向」へ変化をしたと言えるのではないかとしている。

また、これからもずっと着たい服があると回答した人(全回答者の63.3%)に対して「これからもずっと着たいと感じる理由」を問うと、1位「着心地がよくリラックスできる」が51.5%、2位「他の服に比べて着る回数が多い」が47.1%という結果となった。

さらに「これからもずっと着たい服」の思い出について自由記述で質問したところ、「父から譲り受けたスーツ」や「ステージに上がるときに必ず着る服」「抽選で当たった、好きなタレントがデザインしたTシャツ」などの回答が多くみられたとのことだ。

コロナ禍で大切なものと長く付き合いたいという想い顕著に

■服の処分理由、TOP2は「たるみ、ちぢみなどの損傷」と「シミ、黄ばみなどの汚れ」。「飽きる」や「新しい服を購入したことで着なくなる」「収納の問題」は3割以下。

同調査では、衣服を「処分するときの理由」も確認したという。

最も多かったのは「たるみ、ちぢみ、ほつれ、やぶれ等の損傷があって着なくなる/処分する」で74.8%、次点として「シミや黄ばみ、汚れ等が目立つようになって着なくなる/処分する」が68.1%へと回答が集まる結果に。

7割前後の結果となったのはこの2項で、「サイズが合わなくなる」や「飽き」「収納場所の問題」はそれぞれ3割程度に留まったとのことだ。

衣服の平均年齢が約4.9年であったこととあわせ、多くの生活者が衣服をなるべく大切にしている様子が感じられたとしている。

服の処分理由

■約3人に1人が「本当は着たいのに、ずっと着たいから着ないようにしている服がある」と葛藤。多くの方が「ずっと着たい服を長く着るための方法を知りたい」。

約3人に1人となる38.9%が「本当は着たいのに、ずっと着たいから着ないようにしている服がある」と回答していることも明らかとなった。

これを世代別で見ていくと「着ないようにしている服がある」のは20代が43.6%、30代が40.4%、40代が37.6%、50代が34.0%と、特に若い年代の方ほどその傾向が顕著になった。

お気に入りの服をずっと着続けたいと思いつつも、汚れや傷みを気にしてあえて着ないようにするという矛盾・葛藤を抱えていることが明らかとなったとのことだ。

同調査から判明した、お気に入りの服を大切にしたいものの、損傷(縮み・たるみ)や汚れ(シミ・黄ばみ)で着られなくなることを恐れ、あえて着ないようにしているという気持ちに対し、花王は衣服の手入れ方法の発信などを通して、お気に入りの服を「これからもずっと着る」ためのサポートをしていきたいと考えているとのことだ

お気に入りの服に関する悩み

【衣服に関する調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ(WEBアンケート)
調査期間:2021年8月18日〜8月20日
調査対象:男女各500名(計1000名)
年齢:10代~50代※直近3年以内に自身で服を選び購入したことがある人
エリア:全国

<参考>
花王『衣服に関する実態調査