Instagramは11月10日(日本時間)、ビジネスがより簡単に利用者のアクションを促すことができるツール「アクションボタン」の対象を国内で初めて美容サロン予約に拡大することを発表した。
美容室やネイルサロンなどのビジネスは、Instagramのプロフィールに「予約する」ボタンを表示し、利用者に来店予約を促すことができるようになるとのことだ。
アクションボタンの導入によって、利用者は美容室やネイルサロンを発見するところから、来店予約というアクションに至るまでを、アプリを閉じることなくInstagram上で完結することができるとのことだ。
日本国内ではこれまで、飲食店向けのレストラン予約のアクションボタンのみ利用可能であったが、今後はInstagramのビジネスプロフィールを利用しているアカウント(ビジネスアカウント、無料で設定可能)で、連携パートナーが提供する予約サービスに加盟している美容サロンであれば、無料で同機能を利用することができるとのことだ。
今回、美容サロン予約において連携するパートナーサービスは以下の通り。また、EPARK メディアパートナーズが提供する「EPARKビューティー」も今後連携する予定であるとのことだ。
- かんざし(パシフィックポーター)
- ビューティーメリット(サインド)
- minimo(ミクシィ)
すでに多くの美容サロンがInstagramの活用に力を入れているが、「予約する」ボタンを設定することで、より効率的に新規顧客を獲得することができるようになるとのことだ。
また、美容業界ではヘアスタイリストやネイルアーティストなどの個人がInstagramアカウントを持ち、積極的に発信して顧客獲得に貢献する傾向が見られる。
そのような技術者もビジネスアカウントに切り替えれば、プロフィールにアクションボタンを設置することが可能であるとしている。
また、同機能を設定した美容サロンは、今年6月に導入した地図検索機能上でも「予約する」ボタンが表示されるため、近隣の美容室やネイルサロンを探している利用者に対し、来店予約を簡単に促すことができるとのことだ。
アクションボタンの提供を美容サロンに拡大するにあたり、Facebook Japan 代表取締役の味澤将宏は次のように述べている。
「Metaでは昨年より、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小ビジネスを支援する取り組みを継続して行ってきました。アクションボタンの対象を美容サロンに広げることで、さらに多くのビジネスの支援につながると考えています。Instagramは写真や動画などのビジュアルによるコミュニケーションが特長であり、美容業界との親和性が高いプラットフォームです。既に多くの美容室やネイルサロンなどのビジネスや、そこで働く美容師やネイリストの方々がInstagramを積極的に活用しており、Instagramからシームレスに来店予約を促すアクションボタンの導入で、さらに多くの美容ビジネスの成長に貢献できると期待しています。」
さらに、飲食店がプロフィールに「席を予約する」ボタンを表示し、利用者に来店予約を促すことができるレストラン予約の連携パートナーも拡充し、新たにRettyが提供する「Retty」およびEPARKグルメが提供する「EPARKグルメ」も今後利用可能になる予定。
Metaでは、今後も美容サロンや飲食店を含む中小ビジネスへの支援に継続して取り組んでいくとしている。