松本のWAKUWAKU浅間温泉、アフターコロナを見据えた観光活性化の取組を強化 観光庁の事業を活用し、滞在環境の向上へ

松本市浅間温泉エリアの観光活性化を目的として、宿泊施設の運営や観光関連施設の誘致などに取り組むWAKUWAKU浅間温泉は、「onsen hotel OMOTO」のオープンから1年4か月が経過し、地元の飲食店との連携などにより、地域経済の活性化に寄与する好循環が生まれつつあることから、アフターコロナを見据えた観光活性化の取組を強化すると発表した。

また、観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の採択を受けて、浅間温泉の滞在環境の向上に向けた実証実験を行うという。

■地元の飲食店との連携を強化

「onsen hotel OMOTO」(以下、OMOTO)は、2020年7月にオープンし、泊食分離(同館では、宿泊と朝食のみを提供し、夕食や昼食は、地域の飲食店の利用を促進)での運営を整備してきたという。

コロナ禍のスタートとなったが、夕食付プランでの連携や各部屋に設置する飲食店マップ、出前などを通じて、月に1,100人を超える宿泊者が地域の飲食店を利用するなどし、街を歩く観光客の増加と共に、地域経済の活性化につながる好循環が生まれつつあるとのことだ。

■団体客の誘致に向けた取組を開始

新型コロナの感染状況が落ち着くなかで、団体での宿泊を希望する利用客も増えてきたという。

これまでも、インターハイで来訪した学生の団体や修学旅行、小規模の企業合宿などの利用があり、施設や値段などに評価されている。

こうした状況を受け、今後、企業合宿を強化するため、2021年10月13日には、会議室大手のティーケーピー(TKP)より、ワーケーションや企業のオフサイトミーティングの提携施設として連携する旨の発表がされた。

同館が、団体客を受けることで、地域の飲食店への団体客の送客、昼の弁当、観光施設の利用などに繋がっているとのことだ。

■地域の事業者と連携した新たな取組

WAKUWAKU浅間温泉が、地域の5事業者と共に計画した取組が、観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の採択を受けたという。

同事業では、エリア全体で、ワーケーション等の滞在型の利用者を増やすことを目的として、各宿泊施設における改修と誘客に向けた実証実験を行うとのことだ。

実証実験では、働く女性を対象としたワーケーションモニターの実施と浅間温泉の滞在環境向上を目指して行うテストイベントを行うとしている。

■「温泉」と「食」のイベント「ASAMA KITCHEN(浅間キッチン)」

浅間温泉の滞在環境向上を目指して行うテストイベントは、観光客も地元の人も浅間温泉の滞在を楽しめることを目指し、「ホットプラザ浅間」に県内各地を巡る話題のキッチンカーなどが出店する「ASAMA KITCHEN(浅間キッチン)」として、感染症対策を徹底して実施。

開催は、11月23日、26日、27日、28日、12月4日、5日の6日間。各開催日には3~6台のキッチンカーのほか、クラフトビールやタルト、古着などのテントブースも出店予定であるとのことだ。

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