20代/40代/60代 各世代ゴルファーのライフスタイルを比較 Tポイント・ジャパン、ゴルフに関するアンケート調査実施

Tポイント・ジャパンは、昨今のゴルフ市場課題に際し、ゴルフ業界の今後を考えるべく、2019年12月に第1回、2020年7月に第2回『ゴルフに関するアンケート調査』を実施。

今回、第3回目となるアンケートを実施し、9月に発表したVol.1「コロナ禍におけるゴルファーの実態調査」に引き続き、Vol.2ではT会員のデータベース分析から、ライフスタイルデータをもとにした番外編として「20代ゴルファー/40代ゴルファー/60代ゴルファーの特徴を徹底比較!」を発表。

また、12月ごろにはVol.3「ゴルファータイプ別分析」の発表も予定しているとのことだ。

2021年9月に発表した第3回「ゴルフに関するアンケート調査」Vol.1では、コロナ禍でも密を避けながら、世代を問わず家族でも楽しめる生涯スポーツとしてゴルフの需要が高まっていることがわかった。

今回の分析では、生涯スポーツとして注目が高まるゴルフについて、7,000万超のT会員のデータべース分析から、ライフスタイルや志向性において「ゴルフをする人」が各性別の全体平均より突出している点を抽出し、「20代ゴルファー」、「40代ゴルファー」、「60代ゴルファー」に分類したうえで、世代ごとのゴルファーの特徴を考察。

■「20代ゴルファー」の考察:職場や友人との”つながり”を重視する、”コミュニケーションゴルファー世代”

■「20代ゴルファー」とは
1992年~2001年生まれの20代を対象に分析。20代で令和時代を迎えており、同世代で活躍しているゴルファーには、松山英樹、渋野日向子などがいる。

●男性

男性の「20代ゴルファー」は、「外回り営業」として「寮」や「社宅」に暮らしている傾向が高いことから、日常生活でも職場のコミュニティが身近で、ゴルフに触れる機会が多いと予想される。

また「つながり志向」の高さから、同僚や先輩・後輩と”コミュニケーション重視なゴルフ”を楽しんでいるとのことだ。

その他、興味関心が高いクルマは「テスラ」、志向性は「新しいもの好き」が挙げられるなど、流行感度の高さも特徴として考えられる。

また雑誌では「ダイヤモンドZAi」「ゼクシィ」「たまごクラブ」を読む人の傾向が高いことから、結婚や子育てなど、ライフステージが変化する中でも、アクティブに情報収集しゴルフを楽しんでいる人が多いのかも知れないとしている。

●女性

女性の「20代ゴルファー」では、「専門職」や「店舗販売」の人が多いなど、多様な職種で多くの人との交流が多いと予想されることから、男性「20代ゴルファー」と比較しても、職場をはじめ家族や友人など、幅広いコミュニティでゴルフを楽しまれる人が多いのかも知れないという。

また興味関心としては「ペット」「アート」など男性と比較して多趣味な傾向があるなか、「美容」についても関心が高く、ゴルフウェアなどのファッション性にも注目をしていることが考えらえる。

そのほか、「つながり志向」や「新しいもの好き」の志向性からは、男性と同様に”コミュニケーション重視”のプレースタイルや、流行感度の高さがうかがえるとのことだ。

また雑誌では「ゼクシィ」「日経Woman」「ひよこクラブ」を読まれている人の傾向が高いことから、男性と同様に、結婚や子育てなどのライフステージの変化においても、ゴルフを楽しんでいる人が多いのかも知れないとのことだ。

■「40代ゴルファー」の考察:仕事と家庭とゴルフを両立する⁉ “アクティブ積極投資ゴルファー世代”

■「40代ゴルファー」とは
1972年~1981年生まれの40代の人を対象に分析。平成時代に20代を過ごしており、当時より活躍しているゴルファーには、タイガー・ウッズ、宮里藍、丸山茂樹などがいる。

●男性

男性の「40代ゴルファー」では「分譲マンション」に住む人が多い傾向や「貯蓄金額」から、経済的な安定性に加え、結婚や子育てというライフステージを迎え、家庭を持ちながらゴルフをプレーしている人が多いと予想される。

また「最新アイテム志向」や「積極的消費志向」が強く、働き盛りの40代として “ビジネスコミュニケーションとしてのゴルフ”の重要性も高まる中、ゴルフに対しても積極的な投資を行い、オンオフ両方のゴルフシーンにおいて熱心に取り組んでいると考えられるとのことだ。

また雑誌では、「ゴルフダイジェスト」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」などを読んでいる人の傾向が強いことから、投資への関心が高い一方で、専門誌を通してゴルフ業界の最新トピックスにも注目している様子がうかがえるという。

●女性

女性の「40代ゴルファー」でも、職業や「家庭重視志向」の志向性が高い傾向にあることから、結婚や子育てなどのライフステージを迎えている人が多いことが予想される。

また興味関心では「美容」「ペット」にくわえて、「健康」も挙げられており、女性の「20代ゴルファー」と比較しても、ゴルフに対して健康意識が強いことがうかがえるとのことだ。

また雑誌では、「MonoMax」、「日経Health」、「BE-PAL」などを読まれている人の傾向が強いことから、キャンプなどのアウトドアへの関心が高いなどアクティブな一面も見受けられるとしている。

■「60代ゴルファー」の考察: お酒とゴルフで夫婦円満!”健康志向ゴルファー世代”

■「60代ゴルファー」とは
1952年~1961年生まれの60代の人を対象に分析。昭和時代に20代を過ごしており、当時より活躍しているゴルファーには、AON時代と呼ばれた青木功、ジャンボ尾崎、中嶋常幸をはじめ、樋口久子などがいる。

●男性

男性の「60代ゴルファー」は、貯蓄金額に加え、飲酒を毎日楽しまれるといった傾向から、ほか世代と比較しても経済的にも時間的にも余裕のあるライフスタイルが考えられる。

その一方で朝型のライフサイクルに、健康にまつわる食の関心が高いなど、他世代の男性ゴルファーとは異なり健康志向が強いという。加齢に伴う「健康」へのニーズを、慣れ親しんだゴルフで解消する傾向が強いとのことだ。

また雑誌では「ゴルフダイジェスト」、「週刊パーゴルフ」、「アルバトロスビュー」などを読む人の傾向が強いことから、ほか世代と比較しても、ゴルフ専門誌から情報収集をしていることがうかがえる。

●女性

女性の「60代ゴルファー」では、職業において、「専業主婦」の人が多く見受けられる。飲酒の頻度も「毎日」と、ほか世代のゴルファーと比較しても圧倒的に多い。

その一方、志向性においては、食のナチュラル志向や国産品志向など健康志向の高い食生活が挙げられ、興味関心でも引き続き「健康」が挙げられているとのことだ。

これらの特徴は男性の「60代ゴルファー」とも近似の傾向が見られ、ライフスタイルを共にしながら、配偶者「60代ゴルファー」とゴルフを楽しんでいる様子が予想されるとのことだ。

また雑誌では、「otona MUSE」、「GLOW」などを読んでいる人の傾向が強いことから、ファッション誌を読まれる傾向が強く、美容やファッションについての関心の高さがうかがえる結果となった。

■まとめ:ライフステージやコミュニティの変化に即して、ゴルフの楽しみ方は柔軟に変容する。

「20代ゴルファー」は、流行感度の高い若年層がコミュニケーションの一環として、職場や友人、家族などと一緒にゴルフを楽しんでいる傾向が見受けられた一方で、「40代ゴルファー」は、結婚や子育てなどライフステージの変化から、家庭と両立したゴルフをプライベートとビジネスでも積極的に楽しんでいる様子がうかがえたという。

また、「60代ゴルファー」では、配偶者の人と一緒に健康志向を意識したゴルフを楽しんでいることがわかる。

以上のことから、生涯スポーツとして、プレイヤーの世代ごとのライフステージやコミュニティの変化に合わせて、ゴルフの目的や志向性は柔軟に変容しながら楽しんでいると考えられるとのことだ。

▼各年代別のゴルファー特徴分析

■アンケート調査概要
調査期間:2021年8月18日~8月24日
調査機関:CCCマーケティング Tアンケート(T会員へのWEB調査)
調査対象:全国/男女/20~79歳
対象者スクリーニング:過去1年間のゴルフ場プレー有無、練習場でのプレー有無
対象者数:1,784人(男性:1,242人、女性:542人)

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