ハイブリッド型総合書店「honto」の 九州地方への配送を最短1日に 書籍通販の配送期間短縮サービスを拡大

大日本印刷(DNP)は、紙と電子の各種出版物を店舗やWebサイトで販売するハイブリッド型総合書店「honto」において、首都圏から距離があり、通販サイトでの配送に2日以上かかる地域に対して、各地域の大型書店を発送拠点として活用することで、配送期間を短縮するサービスを進めているという。

今回、従来の対象地域の沖縄・北海道に加え、2021年11月4日に、新たに九州に向けてサービスを拡大。

丸善 広島店(広島県広島市中区)と連携することで、「honto」通販サイトでの九州地方からの注文に向けた配送期間を従来の2日から1日に短縮するという。

なお、「honto」は、DNPとグループ会社の丸善ジュンク堂書店、文教堂、トゥ・ディファクトが運営している。

サービス概要

首都圏から離れた地域からの通販サイトでの注文に対し、従来は東京の倉庫から本を出荷しており、納品までに時間がかかるという課題があったという。

この課題に対してDNPは、各地域のDNPグループの大型書店を発送拠点として輸送距離を短縮することで、従来よりも早く利用者に本を届ける取り組みを行っている。

すでに沖縄と北海道向けにこの配送期間短縮サービスを行っており、北海道のMARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店、沖縄県のジュンク堂書店 那覇店を発送拠点とすることで、納期の短縮を実現。

今回、九州地方全域に対しても、九州・中国・四国地方で最大級の在庫数約120万冊を持つ丸善 広島店の在庫を活用することで、注文者の手元に本が届くまでの配送期間を短縮していくという。

対象:九州地方全域(福岡県 大分県 佐賀県 長崎県 宮崎県 熊本県 鹿児島県)

BCP(事業継続計画)/BCM(事業継続マネジメント)の強化に向けて、東京・札幌・広島・那覇の複数の発送拠点を活用することで、大雨・台風・地震といった自然災害等の影響による物流の寸断や配送遅延などのリスクを回避することも見込んでいる。

そういった目的から、中国・四国地方を配送先の住所に指定した注文においても、丸善 広島店の在庫が確保できた場合は同店より直接出荷。

なお、中国・四国地方への配送については、すでに最短1日を実現しているため、従来通り(最短1日)の日数となるとのことだ。

コロナ禍をきっかけのひとつとした在宅時間や“巣ごもり消費”の増加にともない、書籍・雑誌の需要は高まっており、通販での注文も増加。

こうした状況においてDNPグループは、少しでも早く本を生活者に届けたいという思いから、同サービスの全国拡大を進めていくとしている。

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