AMPは、読者に対して、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」に関する調査をアンケート形式にて実施した。
半数が認識しているSDGs6「安全な水とトイレを世界中に」
SDGs6が「安全な水とトイレを世界中に」という項目であることを知っているかという質問に対し、「以前から知っている」と回答した人は47.5%で、約半数がSDGs6の内容を知っていることが判明した。
なお、「SDGsについて以前から知っていたが、6の内容までは知らなかった」と回答した人は31.1%で、「全く知らなかった」と回答した人は21.3%であった。
続いて、「現在も安全に管理された水・トイレを使用できない人が世界中に多く存在していることを知っているか」を調査したところ、「知っている」との回答は30.4%で、「なんとなく知っている」という回答が最多の41.6%、「知らなかった」との回答は27.9%となった。
日本が抱える1番の問題は「実感不足」と半数以上が回答
SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」において、日本が抱える1番の問題は何かを尋ねたところ、「水資源が豊かなため、水不足や安全性の低い水への実感が無い(海外と比較して問題意識が低いこと)」という回答が52.9%で、半数以上を占める結果に。
その他に「企業の対策や自分ができることについて、具体的内容が浸透していない」が20.4%、「汚染水の排出」は11.7%、「節水ができていない」が10.8%と続いた。
日常生活での取り組みに関して、水を無駄遣いしない意識を持つ人が多数
SDGs6に関して自身が取り組んでいることを調査したところ、最も多かったのは「水道の蛇口はこまめに止めるなど、水を流しっぱなしにしない」で66.7%に及んだ。
また、「トイレの水を流すとき、大小のレバーを使い分ける」は54.4%、「油は流しに直接流さない」が51.0%で、ともに半数以上の人が取り組んでいることがわかった。
他にも、「お風呂の残り湯を洗濯に使う」は26.1%、「川の清掃活動などのボランティアに参加してる」が6.8%で、「特にない」という回答は11.0%であった。
SDGs6達成に向け、56%が「日常生活で取り組めることを行いたい」と回答
SDGs6の達成のために、これからも意識して行動するかという問いに対して、56.1%の人が「日常生活で取り組めることからやっていきたい」と回答し、半数以上が今後の取り組みに意欲的であることがうかがえる。
さらに、「今までも小さいことから取り組んでいたが、これからはもっと積極的に行動したい」と回答した人は22.6%となった。
また、3.8%は「すでに十分行動している」と回答し、8.1%は「生活全般を見直す必要がある」と回答。「特に考えていない」との回答は9.2%で、約90%の人が「取り組んでいきたい」と考えていることがわかった。
なお、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」のターゲットは下記の8項目となる。
6.1
2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。
6.2
2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性および女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。
6.3
2030年までに、汚染の減少、有害な化学物質や物質の投棄削減と最小限の排出、未処理の下水の割合半減、およびリサイクルと安全な再利用を世界全体で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.4
2030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取および供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.5
2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合的な水資源管理を実施する。
6.6
2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a
2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、廃水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力とキャパシティ・ビルディング支援を拡大する。
6.b
水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。