ブリヂストン、コンベヤベルト事業撤退 段階的な生産・販売縮小を経て2024年末の完全撤退を予定

ブリヂストン BRIDGESTONE

ブリヂストンは、2021年2月16日に発表した中期事業計画(2021-2023)において、ポートフォリオ経営を推進し、多角化事業については、事業再編などを通じ、シャープにコア・コンピタンスが活きる事業にフォーカスすることを発表した。

その上で、経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、戦略的成長投資を進め、環境変化に対応しながら着実に成長する“強い”ブリヂストンへの変革を目指しているという。

ブリヂストングループの多角化事業売上の約半分を占める化工品事業は、従来から事業環境と社会ニーズの変化に応じて新規参入・撤退を繰り返してきたという。

その一つであるコンベヤベルト事業の今後のあり方についても、同社グループが持つコア・コンピタンスを活かせる事業であるか、事業の経済性やブランド貢献など同社グループ内のシナジーの観点も含め、総合的な検討を重ねてきたが、将来的に経済性を維持しつつ、優位性ある社会価値・顧客価値を提供し続けることはできないと判断し、撤退することを決定。

時期については、取引先への影響を最小限に抑えるため、段階的な生産・販売縮小を経て、2024年末の完全撤退を予定しているとのことだ。

コンベヤベルト事業に携わる従業員については、豊富な経験とスキル、仕事への熱意、そして強いチームワークを併せ持っており、引き続きブリヂストングループ内で活躍してもらうことを基本として検討を進めていくとのことだ。

地域社会に対しては、その影響が最小限になるよう十分配慮した上で、適切に対応するという。

コンベヤベルト事業の概要については以下のとおり。

<グローバル連結売上高>
約112億円(2020年実績)

<製造・開発拠点概要>
注)各拠点ともコンベヤベルト以外の製品の製造または開発も行っており、拠点閉鎖の予定はない。

ブリヂストングループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を創出し続けるサステナブルなソリューションカンパニーへと進化していくとしている。

なお、同件が当期連結業績予想に与える影響は軽微であるとのことだ。

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