日本郵便は、郵便局ネットワークを活用した地域のカーボンニュートラル化の推進を目的に、環境に配慮した郵便局(+エコ郵便局)の第1号店舗として、丸山郵便局(千葉県南房総市)を旧店舗から移転の上、開局すると発表した。

丸山郵便局では、郵便局として初めてCLT建材を用いることより循環型資源を活用するほか、太陽光による自家発電設備の導入などにより、従来の郵便局よりも環境に配慮した取り組みを始めるとのことだ。

日本郵便は、今後2023年度末までの間に、10局程度の郵便局を「+エコ郵便局」として建設することにより、一層環境に配慮した郵便局の設置を推進していくとしている。

1.環境配慮型郵便局「+エコ郵便局」

日本郵政グループでは、JPビジョン2025において、2050年のカーボンニュートラルの実現、その節目のポイントとして2030年度までに温室効果ガスの46%削減(対2019年度比)を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向けたさまざまな取り組みを推進しているという。

この一環として、「+エコ郵便局」を設置することにより、太陽光・木質バイオマスなどの再生可能エネルギーを導入し温室効果ガスの削減を図るとともに、CLTを活用することにより循環型社会の形成に寄与し、SDGsへの貢献を果たしていくとのことだ。

2.丸山郵便局の取り組み

移転時期:2022年3月(予定)
※移転日が決定次第、同社HPなどにより知らせるとのことだ。

■ CLTを活用した局舎建設
局舎建設にCLTを使用することにより、循環型資源の活用や林業活性化および自然災害の軽減に貢献。

■ 太陽光発電設備の設置
局舎の屋根に太陽光発電設備を設置し、使用電力の約40~50%を太陽光発電で賄うことで、CO2の発生量を抑制。
また、余剰電力を販売することにより、郵便局で電気代を削減するとともに、周辺地域の電力の安定供給およびCO2の発生量抑制に貢献するという。