ユニクロは、国際ガールズ・デー月間である10月に、全国のシェルターや施設(婦人保護施設、自立援助ホーム、子どもシェルターなど)に入居する女性たちの暮らしを支え、自立を支援する取り組みの一環として、ユニクロの「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」2,265点と、ファーストリテイリングのグループブランドの衣料5,320点、合計7,585点を寄贈すると発表した。
現在、虐待や暴力被害などから逃れ、着の身着のままでシェルターや施設に避難される女性が多く、継続した服の支援が必要であるという。
今回は、日本国内で困難な状況に置かれた女性を支援する一般社団法人「若草プロジェクト」が開設した、支援の要望をデジタル上で集約するプラットフォーム「TsunAが~る」を活用。
ニーズに合わせ、全国84のシェルターや施設で過ごす女性たちに、「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」と、ユニクロ、ジーユー、セオリー、プラステの衣料を送るとのことだ。
ユニクロやファーストリテイリンググループはこれまでも、同プロジェクトを通じて服を寄贈しており、届けた服は、2018年からの累計で5万点を超えたという。今後も、継続的な支援活動に取り組んでいくとしている。
「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」とは
「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」は、女性の心と身体に寄り添いライフステージを支えるインナーウェアのひとつとして、今年9月に発売された。
女性特有のバイオリズムに伴う困難の多い期間を快適にサポートし、あらゆる女性が自分らしく前向きになれる社会を目指して生み出された商品であるという。
肌にあたる生地はドライ・抗菌防臭機能を備え、中面が30〜40㎖の水分を吸収。背部までカバーする防水シートの3層構造とボンディング加工で、どんな姿勢でも漏れにくい工夫が施されているとのことだ。
「若草プロジェクト」とは
瀬戸内寂聴さん、村木厚子さんらが代表呼びかけ人となり、2016年に発足。貧困、虐待、ネグレクト、DV、いじめ、性的搾取、薬物依存、育児ノイローゼなどの社会問題を背景に、SOSを心に抱えた少女や女性たちと、企業などの支援者とをつなげる活動を続けている。
ニーズを丁寧にひろい上げ、当事者の心に寄り添った支援を実現することで、女性たちに「エール」を届け、社会のなかに「大きな応援団」をつくり出すことを目的としているとのことだ。