ソニーグループの完全子会社であるSony Pictures Entertainment Inc. (以下、SPE)およびScopely, Inc.(以下、Scopely)は、ScopelyがSPEの完全子会社であるGame Show Network, LLC の一部門である GSN Gamesを買収することで合意した旨を発表した。
同取引の対価は約10億米ドル(約1,100億円:1米ドル=110円として計算)で、今後一定の運転資金その他の調整を経て決定されるという。
SPEは当該対価の半分を現金で受け取り、残り半分をScopelyの優先株式で受け取るとのこと。なお、同取引の完了は、関係当局の承認および許可の取得等を条件としている。
Scopelyは、インタラクティブ・エンタテインメントおよびモバイルゲームを制作するグローバル企業。「Star Trek™ Fleet Command」、「MARVEL Strike Force」、「Scrabble® GO」、「WWE Champions」および「Yahtzee® With Buddies」など、数々のヒット作や受賞歴のあるシリーズを有している。
SPEは、映画やテレビ番組の制作・買付け・配給/配信、テレビジョンネットワークやスタジオの運営、デジタルコンテンツの制作・配給、新しいエンタテインメント商品・サービス・技術の開発などをグローバルに展開している。
また、Game Show Networkは、マルチメディアを利用したゲームショーエンタテインメントのリーダー。
同社のケーブルネットワークやデジタル広告ネットワーク、Game Show Central、GameShowNetwork.comのウェブサイトおよび世界有数のソーシャルカジノゲーム企業と
しての地位を確立しているGSN.comにおいて、オリジナルゲームやクラシックゲームやこれらに関するテレビ番組を提供している。
なお、Game Show Networkは、東京に本社を置くソニーグループの子会社であるSony Pictures Entertainmentが所有している。
同取引の合意は、ライブ中継型のタイトルの成功と効果的な買収戦略により Scopely が実現してきた長年の変革的な成長に続くものであるという。
同社は、2020 年に「MARVEL Strike Force」のスタジオをDisneyから買収し、同タイトルを前年比70%増で成長させている。
Scopelyの最も長い歴史を持つシリーズの一つである「Yahtzee® With Buddies」は、ローンチ後6年目の2020年に記録的な成果を出し、また、幅広い投資家層からの戦略投資が集まるようになり、2020年10月には、シリーズE資金調達においては3億4,000万米ドルを調達したとのことだ。