NTTドコモ（以下、ドコモ）は、スーパーマーケットや飲食店などの小売業で発生する食品ロスの削減をめざすサービス「ecobuyTM（エコバイ）」の提供を本日から開始すると発表した。
同サービスの提供により、SDGsの達成に貢献する取り組みをおこなっていくとのことだ。
「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品のことで、日本では年間約600万トンもの食品が捨てられており、これは1人1日お茶碗約1杯分（約130g）のご飯の量に相当。さらに、その約半数が一般家庭で発生しているという。
同サービスは、消費者が食品ロス問題を意識して、自発的に消費・賞味期限の近い食品を購入するような「消費行動の変化」をめざしており、対象となる食品を購入した際のレシートをスマートフォンのecobuyアプリ経由で撮影し申請してもらうことで「ecobuyポイント」がたまる仕組みであるという。
なお、ためたポイントはdポイントなどに交換することが可能。
同サービスを利用することにより、消費者は普段からよく行くスーパーなどの店舗で消費・賞味期限が近い商品をお得に購入することで、気軽にSDGs活動に参加することができるという。
一方、売り場で同サービスを展開する加盟店企業（スーパーなどの小売企業）は、食品ロスの削減に加え、廃棄物をゴミ処理工場まで運搬する際や焼却処理を行う際に排出される二酸化炭素（CO2）を削減でき、企業のSDGsへの取り組みを消費者にわかりやすくアピールすることができるだけでなく、ESG投資対策にもつなげることができる。
ドコモは、ユーザー・パートナー企業とともにカーボンニュートラルに取り組む活動「カボニュー」に加え、ecobuyを通じてもCO2削減に貢献していくとしている。
なお、同サービスの開始にあわせ、先行導入していた越智今治農業協同組合が運営する直売所「さいさいきて屋」（愛媛県今治市）、および秦野市農業協同組合が運営する直売所「じばさんず」（神奈川県秦野市）において商用サービスを開始。
ドコモは今後も、ecobuyを通じて持続可能な社会の実現に貢献していくとのことだ。
食品ロス削減サービス「ecobuy」の概要
1．サービス内容
＜消費者＞
消費者は対象商品を購入後、購入時のレシートをスマートフォンの「ecobuyアプリ」経由で撮影し申請するだけで、ecobuyポイントがもらえる。
ためたecobuyポイントはdポイントなど17種類のポイントなどに交換することができる。
消費者はお得に商品を購入できるだけでなく、ポイントももらえ、さらに、食品ロス削減につながる活動に気軽に参加できるとのことだ。
＜ecobuy加盟店＞
店舗で消費・賞味期限が近い対象商品に、対象商品だとわかるよう目印となるシールを貼り、おすすめ商品として自店舗をお気に入り店舗登録している消費者に「ecobuyアプリ」を通じてプッシュ配信することで、食品ロス削減に取り組め、消費者を巻き込んだSDGsの取り組みをアピールできるとのことだ。
エコ意識の高い消費者へおすすめ商品をプッシュ配信することで、プロモーション効果が見込めるという。
2．提供価格
消費者
ecobuyアプリ利用料：無料
ecobuyアプリを利用の際は、「dアカウント®」が必要。
ecobuy加盟店
月額料金：5,500円／店舗・月（税込み）
ポイント発行負担金：1ポイント以上で設定（非課税）
別途、ポイント発行手数料が必要。
3．提供条件
対応OS・対応機種
Android 8.0以降のスマートフォン
iOS11.4以降のスマートフォン
アプリダウンロード先
Google Playストア・App Storeより配信。
インストール・ダウンロードにかかる通信料はユーザー負担となる。
4．提供エリア
全国
ecobuy加盟店は、今後順次拡大していくとのことだ。