三菱電機は、2022年4月1日付でソフトウエア設計子会社6社を経営統合し、グループ全体のソフトウエア設計の中核を担う新会社に再編すると発表した。

社会全体のDX進展や顧客価値のデジタルシフトなどを背景に、当社事業領域においてもソフトウエアへの要求が高度化・複雑化する中、2025年度に向けた中期経営計画における経営基盤強化の一環として、同社グループの総合力を発揮できる体制への変革を図るとしている。

今回の経営統合により、各社が培ってきたソフトウエアに関する技術や知見を結集し、戦略的な新技術の導入と人材強化を推進するとともに、事業領域に対応した組織体制への再編を行い、事業ポートフォリオ戦略の強化と統合ソリューションの拡大を加速していくとのことだ。

再編後の体制

再編の狙い

1.ソフトウエアに関する技術・知見の結集
各社がそれぞれの事業を通じて培ってきたソフトウエアに関する技術・知見の結集に伴う、技術の共有化、設計プロセスや品質管理・プロジェクトマネジメント手法の標準化などによる生産性と高品質の追求

2.戦略的な新技術の探索・導入加速とソフトウエア人材強化
クラウド、AI、画像処理、セキュリティーなどのソフトウエア先進技術領域における最新技術の探索と導入加速、統合ソリューションへの適用拡大、技術者教育プログラム拡充による人材育成、全国レベルでのリクルート体制整備

3.グループとしての事業推進体制強化
社会インフラ、宇宙・防衛、自動車機器、空調機器、FAシステムなどの事業領域に対応する組織体制への再編による重点事業の競争力強化・高付加価値化と、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域における社会課題解決への貢献