レバレジーズが運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービスハタラクティブは、中途採用を行う企業362社を対象に「未経験者採用に関するアンケート」を実施し、結果を公表した。
1.未経験者採用のしやすさは、コロナ前後で「変化なし」
未経験者を中途採用している企業362社に、コロナ禍において未経験者の採用のしやすさに変化はあったか尋ねると、「変化は感じない」という回答が半数を占める結果になったという。
従業員別に見ると、規模が大きいほど「採用しやすくなった」という回答傾向にあるとのことだ。
新型コロナウイルス感染拡大以前と以後で、未経験者の中途採用数の変化を見ると、こちらも「変わらない」という回答が5割を超える結果に。
上記の結果同様、企業規模が大きくなるほど「採用枠を増やした」割合が増える結果となった。
2.未経験者の採用経路は「ハローワーク」が最多
未経験者の主な採用経路は、「ハローワーク」が58.8%、次いで求人サイトが56.6%と並ぶ結果になったとのことだ。
従業員規模別では、従業員規模1~50人と規模1,001人以上で比較すると、1~50人規模の場合は、導入コストがかからない「ハローワーク」が約7割を占めている。
これに対し、1,001人以上の規模の場合、「ハローワーク」は38.4%。「求人サイト」や「自社ホームページ」を主軸に、「人材紹介」や「リファラル」、「ダイレクトリクルーティング」など、様々な手法で採用を行っていることがわかるとしている。
3.少なくとも半年以内には「未経験者の採用を増やす」見込み
今後の未経験者の中途採用数に関しては、「未経験者の中途採用数は変わらない」という回答が大半であった。
ただ、採用枠を「減らす」という回答は10%を切っており、コロナ禍の影響が未経験者採用にマイナスな影響を与えていないことが読み取れるとのことだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により一時的に業績が落ち込んだ企業は多いが、現在では持ち直している企業も多いとしている。
未経験者の採用数を増やすと回答した企業に対し、コロナの影響軽減がどの程度採用に関係しているか尋ねると、約6割の企業が「採用数に関係している」と回答する結果となった。
採用数を増やすと回答した企業に、いつ頃増やす予定かを尋ねると、「1~2ヶ月後」が47.1%、「3~5ヶ月後」が23.0%と、多くの企業が半年以内には未経験者採用を強化する考えを示しているという。
2020年より企業の経営環境は変化が迫られたが、採用状況を見るとコロナの影響下でも変わらず、多くの企業が未経験者採用を続けているとしている。
半年以内に採用数を増やす企業もいることから、コロナ終息後は未経験者採用数の増加に期待できそうとのことだ。
【調査概要】
調査対象:未経験者採用を行う企業の中途採用担当者
調査時期:2021年8月24日〜8月26日
調査会社:株式会社インテージ
回答者数:362人
引用・転載時のクレジット表記:「ハタラクティブ調査」
<参考>
ハタラクティブ『未経験者採用に関するアンケート』