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ウェザーニューズは、秋の紅葉シーズンに関する「第二回紅葉見頃予想」を発表した。
現在、北日本や東日本の山では紅葉が見頃を迎えているという。今週末は定山渓温泉(北海道)や八甲田ロープウェー(青森)、上高地(長野)などで見頃の紅葉を楽しめそうであるとのことだ。
これから見頃を迎える東北や関東甲信では平年よりやや遅くなる予想であるが、北陸や東海、西日本では平年並〜早い見頃を迎える予想となっており、今年は台風や大雨による木や葉への影響が少なく、葉が色付くために必要な適度な日照と雨、気温低下が見込めることから、鮮やかな紅葉が期待できそうとのことだ。
スマートフォンアプリ「ウェザーニュース」では、全国の約800名所の見頃予想日やスポット情報を公開している。なお、「第三回紅葉見頃予想」は11月上旬の発表を予定。
<ポイント>
1. 紅葉の見頃時期は関東甲信でやや遅く、西日本では平年並~早い予想
2. 今年は葉の色付きに好条件、ここ数年で最も美しい紅葉に
2021年「第二回紅葉見頃予想」
<見頃時期:関東甲信でやや遅く、西日本では平年並〜早い予想>
葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなるという。
今年の秋は、9月前半は寒気が流れ込んだ影響で気温が平年より低くなり、このため、北日本や東日本の標高が高い山では色付きが早く進み、平年より5日〜10日ほど早い見頃を迎えたところが多くなったという。
一方、9月後半からは暖気が流れ込んで全国的に気温が高くなり、東北や関東では色付きが少し遅れているところがあるという。
東北や関東甲信では11月も気温が平年より高い傾向のため、これから見頃を迎える名所では平年より5日前後遅い見頃となる予想。東海や北陸、西日本では、11月は気温が平年並かやや低い傾向になることから、多くの名所で平年並〜早い見頃を迎える予想であるとのことだ。
<鮮やかさ:今年は葉の色付きに好条件!ここ数年で最も美しい紅葉に>
葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要。また夏の天候は葉の育ち具合や痛み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えるという。
今年の秋は9月から10月上旬にかけて晴れた日が多く、日照時間が長くなった。また9月は寒気の影響で冷え込みが強く、葉の色付きが進んだとのことだ。さらに台風の影響が少なかったことで、色付きが鮮やかになったと考えられるとしている。
北日本では紅葉シーズンとなっているが、既に見頃を迎えた十勝岳(北海道)や月山(山形)などからは、今年は葉がきれいに色付いているという声が届いているとのこと。特に大雪山旭岳(北海道)では、数年ぶりにとても鮮やかな色をしているという。
北・東日本の山は紅葉シーズン
9月は北日本や北陸に度々寒気が流れ込み、平年より気温が低くなった。標高が高い山を中心に色付きが進み、大雪山系(北海道)や八甲田ロープウェー(青森)、室堂平(富山)では平年より1週間〜10日ほど早い見頃を迎え、既に落葉が始まっているという。
また、10月上旬は高気圧に覆われ、西日本を中心に晴れた日が多くなり、放射冷却による冷え込みで葉の色付きが進み、石鎚山(愛媛)でも平年より4日ほど早い見頃を迎えているとのことだ。
一方、東北や関東では、10月上旬の気温が平年より高かった影響で那須岳(栃木)では平年よりも5日ほど遅い見頃を迎えたという。
エリア別の紅葉見頃予想
北海道:定山渓温泉など各地で見頃 道南も10月下旬から見頃に
北海道では、9月の気温が平年より低く、大雪山系の山々では平年より一週間ほど早い見頃を迎え、既に北から落葉している。また豊平峡ダムや阿寒湖温泉など10月上旬に見頃を迎える多くの名所でも、晴れた日の放射冷却で色付きが進み平年並〜早い見頃を迎えたとのことだ。
今後、10月下旬にかけても周期的に寒気が流れ込み、晴れる日は放射冷却で色付きが進むという。これから見頃を迎える名所でも概ね平年並の見頃となる見込みであるとしている。
葉の色付きについては、9月は日照が多かったことに加え台風の影響が少なく、鮮やかな紅葉となっている名所が多くなっているという。
今後も天気は周期的に変化して葉が鮮やかに色付くために必要な日差しと雨が見込めるとのことだ。
東北:山は紅葉シーズン!平野部は10月下旬から見頃に
東北では、9月中旬にかけての気温が平年より低く、朝の冷え込みも強かった影響で、八甲田ロープウェー(青森)や山形蔵王(山形)などの山では平年より一週間ほど早く見頃を迎えたところが増加。
10月に入ってからも周期的に寒気が流れ込んだことで色付きが進み、平年並の見頃を迎えたところが多くなったという。
今後、11月にかけての気温は平年並か平年より高い予想で、これから見頃を迎える名所は平年並〜遅い見頃となる予想で、葉の色付きについては、10月下旬にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるとのことだ
関東・甲信:山から紅葉シーズン開始!高尾山など南部の名所は11月中旬から見頃に
関東・甲信では、9月前半の気温が平年より低く、9月後半〜10月上旬は高くなり、このため、9月中に見頃を迎える標高の高い山では平年より5日前後早い見頃を迎えた一方、10月中旬に見頃を迎える山では色付きが遅れ、平年より5日前後遅い見頃を迎える見込みであるという。
今後、10月中旬以降は暑さが落ち着くものの、11月の気温は平年より高い予想のため、これから見頃を迎える名所では平年並〜遅い見頃となる予想となっている。
葉の色付きについては、11月にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるという。
北陸:山から紅葉シーズン開始!兼六園は11月中旬から見頃に
北陸では、9月中旬にかけて気温が平年より低く推移。室堂平(富山)では平年より10日ほど早い見頃を迎え、既に今年の紅葉は終了しているという。
10月に入ってからは晴れた日が多く、昼間の気温は高くなったものの放射冷却による冷え込みで葉の色付きが進んだため、白山白川郷ホワイトロード(石川)では平年並の見頃を迎えており、今週末も紅葉を楽しむことが出来そうとのことだ。
今後、10月下旬以降は気温が平年並になるため、これから見頃を迎える名所でも平年並の時期に見頃を迎えるところが多くなる予想となっている。
葉の色付きについては、10月下旬にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込まれる。
東海:山から紅葉シーズン開始!平野部は11月下旬から見頃に
東海では、今週末から寒気が流れ込み、標高が高い山ではいよいよ葉の色付きが始まりそうであり、白川郷(岐阜)などの山沿いでは平年並の見頃を迎えるという。
今後、11月にかけての気温は平年並になるため、多くの名所で平年並の時期に見頃を迎える予想となっており、葉の色付きについては、11月にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるとのことだ。
近畿:鮮やかな紅葉に期待!京都は11月中旬から見頃に
近畿では、今週末から寒気が流れ込み、標高が高い山ではいよいよ葉の色付きが始まりそうで、高野山(和歌山)などの山では平年並の見頃を迎えるとみているという。
今後、11月にかけての気温は平年並になるため、多くの名所で平年並の時期に見頃を迎える予想。葉の色付きについては、11月にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込まれ、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうとのことだ。
中国・四国:鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月中旬から見頃に
中国や四国では、10月上旬は晴れた日が多く、放射冷却による冷え込みで葉の色付きが進んだという。このため、石鎚山(愛媛)や剣山(徳島)など標高が高い山では平年より4〜5日ほど早い見頃を迎えており、今週末も紅葉を楽しむことが出来そうとのことだ。
今後、11月にかけての気温は平年並から低い傾向のため、これから見頃を迎える名所では平年並〜早い見頃を迎える予想となり、葉の色付きについては、11月にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込まれている。
九州:鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月中旬から見頃に
九州では、今週末から寒気が流れ込み気温が低くなる予想のため、10月下旬〜11月上旬に見頃を迎える雲仙・仁田峠(長崎)や霧島(鹿児島)など標高が高い山では、平年並〜早い見頃を迎えるとみているという。
その後、11月にかけての気温は平年並となるため、その他の多くの名所では平年並の時期に見頃を迎える予想。
葉の色付きについては、11月にかけて天気が周期的に変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるとのことだ。