賃貸物件の電気の利用開始・停止手続きを自動化 賃貸管理会社の業務負担を軽減へ

不動産テック・DXを推進する日本情報クリエイトと、IT技術によりインフラ手続きの効率化を提供する東京電力グループのPinT(ピント)は2021年10月14日より日本情報クリエイトが提供する賃貸物件総合管理システム「賃貸革命」とPinTが提供する賃貸管理会社向け電力サービス「PinT with 賃貸」をAPI連携させたことを発表した。

これにより、電話・FAXでおこなっていた賃貸物件の電力供給の開始・停止に係る申込みが自動化され、賃貸管理会社の業務負担を軽減するとのことだ。

■賃貸管理業務における新たな課題

1.スマートメーターの普及

スマートメーターとは、遠隔で電力の使用量の確認や、供給開始・停止を操作することができる次世代型メーター。

2014年4月1日に施行された省エネ法(「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」)の改正により、2024年度までに全ての物件の電力メーターをアナログメーターから、スマートメーターにすることが計画されているという。

2.普及による課題

スマートメーターの普及により電気事業のDXが進展する一方で、賃貸管理会社において入退去管理、特に空室の管理に関して以下の課題が発生している。

普及前:空室でもブレーカーを上げればいつでも電気を利用できた。
普及後:スマートメーターによって電気が止まっていることから、空室時に賃貸管理会社がブレーカーを上げても即時に電気を利用することができず、内見や清掃の都度、電力供給の開始および利用後の停止を電話等により依頼する作業が部屋ごとに必要となった。

■「電力供給手続きの自動化」による課題解決

賃貸管理会社は、アナログで実施している空室時の電力供給手続きの自動化などにより、業務の負担を大幅に軽減することができるという。

<負担軽減のポイント>
・内見、清掃のための電力供給の開始・停止依頼の自動化
・部屋単位での請求管理・支払処理の一元化

日本情報クリエイトが提供する賃貸物件総合管理システム「賃貸革命」は、入退去の状況をリアルタイムに管理することができるという。また、PinTが提供する賃貸管理会社向け電力サービス「PinT with 賃貸」は空室時の電気手続きを簡素化することができるとのことだ。

両者の強みを掛け合わせることで、賃貸管理会社は内見、清掃時の電力供給の開始・停止に関わる煩雑な手続きが自動化されるという。また、部屋単位で届く請求書もひとつにまとめることが可能となり、請求管理や支払処理も大幅に軽減されるとのことだ。

さらに、賃貸革命の連携するPinTでんき空室プランは空室専用の料金メニューとなっており、一般的な空室期間中に負担する電気料金と比べ、オトクに利用することができる。

また、入居者にPinTでんきを紹介し、成約となった場合、代理店収入を得ることが可能となる。

なお、使用量が通常の空室時に想定される量を大幅に上回る場合など、地域電力会社等のプランの方が安価となる場合もあるとのことだ。

■最適なプラットフォームを構築することで多くのHAPPYを届ける

賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理と幅広くDXを推進する日本情報クリエイトのプラットフォームに、エネルギーに関する様々なノウハウとスピード感のあるシステム開発力を持つPinTのサービスを連携することで、スマートメーター普及における賃貸管理会社の課題を解決し、最適なプラットフォームにまた1歩近づくことができたと考えているという。

今後も、不動産取引においてより多くのHAPPYを届けられるよう、不動産会社の支援に努めていくとしている。

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