ユニクロとジーユーは10月11日、オンラインストアでの買い物をサポートするチャットボットサービスを「IQ」という名称に統一、リニューアルすると発表した。

「UNIQLO IQ」「GU IQ」はいずれもオンラインストアで利用でき、時間を気にせず、気軽に質問できるという。

ユニクロは、会話形式で商品やコーディネートの提案をする「UNIQLO IQ」と、配送や返品・交換などの質問に回答する「ユニクロお問い合わせ専用アカウント」の2つのチャットボットサービスを、コミュニケーションアプリ「LINE」上で提供している。

昨今、オンラインストアを利用するユーザーがさらに増えたことを受け、これらを「UNIQLO IQ」として統合し、店員が接客するように、買い物の一連の流れを切れ目なくサポートするサービスとしてリニューアルするとのことだ。

新たな「UNIQLO IQ」は、オンラインストアのログインページ、ジェンダー別のトップページ、決済ページで利用することができ、「ログインできない」「着こなしを提案してほしい」「決済や受け取り方法について教えてほしい」という問い合わせに、すぐに答えていくとのことだ。

加えて、新たな機能として着こなし投稿アプリ「StyleHint」に投稿された画像も検索できるようになるほか、チャットボットと専任オペレーターの連携により、回答できる質問の幅が、さらに広がるという。

また、ジーユーは、オンラインストア利用時の質問に対応する、オンラインストア上のチャットボットサービス「ジーユーお問い合わせ」を「GU IQ」という名称に変更。

「GU IQ」は、オンラインストアのログインページと、ジェンダー別のトップページで利用可能。今後は、ジーユーアプリでの利用開始など、機能の拡充を進めていくとしている。

なお、UNIQLO IQは、「LINE」の「ユニクロ IQ」アカウントでも利用できるという。

■「UNIQLO IQ」に追加される新機能

①StyleHintに投稿された着こなし画像もデータベースに追加され、よりリアルな着こなしが探せるように

これまでは、ユニクロの公式スタイリング画像からのみ、お薦めのコーディネートを提案していたが、着こなし投稿アプリ「StyleHint」に投稿された画像からも、コーディネートを提案。

「UNIQLO IQ」上で、チャット画面に表示された選択肢を選ぶか、フリーワードを入力すると、「StyleHint」を含む豊富なデータベースから、今、最も旬でリアルな情報を探し、場所や目的に合わせたコーディネートを表示して、欲しい商品を見つける手伝いをするという。

②着こなしの提案からオンラインストアの利用方法まで、「IQ」が全て解決

チャットボットと専任オペレーターが連携し、オンラインストアでの買い物をサポート

商品やコーディネートの提案だけでなく、オンラインストアで購入した商品の配送や返品・交換など、オンラインストアの利用に関する全ての内容を「IQ」から質問できるように。

問い合わせ専用ページに移動しなくても、同じページ上で「IQ」を使えるため、問い合わせがよりスムーズに。もし「IQ」からの回答だけでは解決しない場合、専任のオペレーターが質問を引き継ぎ、スムーズにユーザーの買い物をサポートするとしている。

■IQの機能詳細は、以下のページ
UNIQLO IQ  https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/iq/
GU IQ    https://www.gu-global.com/jp/ja/service/iq/

IQは、Google CloudのDialogflowTM Enterprise Editionという自然で豊かな対話体験を作るためのチャットボット開発ツールを利用し、機械学習による回答内容の効率的な改善を実現しているという。

ファーストリテイリングとGoogle Cloudの緊密な協力体制に基づき、チャットを通じた新たなショッピング体験の提供を目指していくとのことだ。

また、IQは、I&CO社創業者・パートナーのレイ・イナモト氏がクリエイティブ・ディレクターとして企画段階から参画。数々のデジタル・クリエイティブ領域の実績を持つイナモト氏は、これまでユニクロオンラインストアのサイトリニューアルや着こなし投稿アプリ「StyleHint」の開発も担当。新しい顧客体験を提供するサービスの開発に挑戦しているという。