「子どもの貧困」の解決に取り組むNPO法人Learning for All (以下、LFA)は、地域で子ども包括支援を行う団体への助成プログラム「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」の初となる助成先9団体を決定し、初年度は総額33,398,000円の支援を行うと発表した。
また、10月20日には全受賞団体の集まるオンラインイベントを行うという。
「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金(以下、同基金)」は、ゴールドマン・サックス、パブリックリソース財団の協力を得て発足。
全国で子ども支援を行う団体へ、資金面だけでなくLFAによる研修や伴走支援などの非資金的でもサポートをする助成プログラムとなり、初年度となる2021年度は9団体へ総額約3,300万円の助成が決定したという。
そして同基金の受賞団体に加え、ゴールドマン・サックス証券 代表取締役社長 持田昌典氏とNPO法人Learnig for All 代表 李炯植(り ひょんしぎ)が登壇するオンラインイベントも行うとのことだ。
■「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」採択結果
地域で活動する団体を助成する同基金では、助成額や助成期間の異なるふたつの助成プログラムを用意。今年5月9日から約1か月の間に全国の同じ志を持つ団体へ募集をかけ、全国の86団体からの応募があったという。
今回、こども支援実績や活動状況、そして団体として掲げる将来像などをもとに選考を行い、「プログラムA:地域協働型子ども包括支援構築・組織基盤強化助成」は5団体へ総額約2,500万円、「プログラムB:子ども支援活動強化助成」は4団体へ総額800万円の支援を決定。
A:地域協働型子ども包括支援構築・組織基盤強化助成
「地域協働型子ども包括支援構築・組織基盤強化助成」で助成先に決定した5団体は下記の通り。
(五十音順)
・NPO法人 あっとすくーる<大阪府箕面市>
・NPO法人 いるか<福岡県福岡市>
・NPO法人 STORIA(ストーリア)<宮城県仙台市>
・NPO法人 ダイバーシティ工房<千葉県市川市>
・NPO法人 ビーンズふくしま<福島県福島市>
B:子ども支援活動強化助成
「子ども支援活動強化助成」で助成先に決定した4団体は下記の通り。
(五十音順)
・NPO法人 アスイク<宮城県仙台市>
・一般社団法人 SGSG(エスジーエスジー)<岡山県岡山市>
・NPO法人ケアット<兵庫県 神戸市>
・NPO法人 抱僕(ほうぼく)<福岡県北九州市>
■「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」イベント概要
・日時:10月20日 10時30分~12時10分
・開催場所:オンライン(Zoomでの開催)
・登壇者
・受賞団体代表者
・持田昌典(ゴールドマン・サックス証券 代表取締役社長)
・李炯植(特定非営利活動法人Learning for All 代表理事)
・イベント内容
・採択結果の発表<李>
・助成団体へのコメント:同基金に寄せる想い<持田社長>
・事業計画発表<受賞団体担当者>
・採択団体との今後の取り組みについて<李>
・メディアからの質疑応答<李・ゴールドマン・サックス担当者、パブリ
■「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」について
LFAは2014年の活動開始から困難を抱える子どもや家庭に向き合う中で、既存の子ども支援政策やNPO等の支援だけでは子どものニーズを質量ともに満たすことが難しいと考えてきたという。
そこでLFAがモデルづくりを進めてきた「地域協働型子ども包括支援」のノウハウをもとに、全国で同じように子ども支援に関わる団体の活動を応援・推進したいと思い、ゴールドマン・サックス、パブリックリソース財団の協力を得て、「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」を発足。
同基金は全国で子ども支援を行う団体へ、資金と研修や伴走支援などの非資金的でもサポートをする助成プログラム。なお、同基金では、3年間(2021年度~2023年度)で17団体へ総額1.2億円の資金援助を予定しているとのことだ。