Crunch Styleが運営する花のサブスクリプションサービス「ブルーミー(bloomee)」は、日本最大の花市場を運営する大田花きをはじめ、生産者や研究機関などと連携し、花のサプライチェーン全体での品質向上を目的とした共同研究を開始したと発表した。
花が市場や小売を通して生産者から一般消費者に届くまで、サプライチェーンの各工程で様々な実験を行い、よりサスティナブルでクリーンな流通環境へアップデートすることを目指すという。
そこで、取り組みの一環として低濃度の塩素系ガスによる「カビ菌」抑制の先行実証実験を行ったとのことだ。
市場や研究機関と連携し、さらなる品質向上へ
日本の花き業界は花の品質向上を目的として、世界中の実験や研究を背景に温度・湿度、水質など多岐にわたる衛生環境を、緻密に管理されてきたとしている。
しかし、長年リスクを排除できずにいるものの1つが、目に見えない形で空気中に存在する「カビ菌」だという。
生産者・市場・小売など各流通過程から綺麗な状態で出荷されても、輸送中に「カビ菌」の影響を受けた花は、廃棄につながってしまうこともあるとのことだ。
研究機関とブルーミーで行った先行実証実験では、「空気中の衛生環境」にフォーカスし、デリケートな花を扱うために花の品質にとってより良い環境づくりを目指したという。
「カビ菌」の除去実験を行った結果、低濃度の塩素系ガスによって空気中のカビ菌数が大幅に減少し、当該出荷拠点での花への品質ダメージを低減させることが出来たとのことだ。
なお、同研究結果のデータは研究機関との詳細な検証が完了次第、公開予定としている。
ブルーミーは、生産者が大切に育てた花が1本でも多く綺麗なまま流通し、さらに消費者の声が生産者へ還元されるような、花のサスティナブルな循環を目指すとのことだ。