パナソニックオートモーティブ(以下、パナソニック)のHUD(Head Up Display)が、トヨタ自動車の新型「アクア」に採用されたと発表した。
パナソニックのHUDがトヨタの小型乗用車に採用されたのは、「ヤリス」「ヤリスクロス」に続く3車種目となるとのことだ。
HUDは、フロントガラスへ映像を投影することで、ドライバーの視線の先に車速やナビゲーション等のさまざまな情報を表示するシステム。
ドライバーの視界の中心近くに表示することで、視線移動によるドライバーの負担を軽減し、安全運転に貢献するとしている。
開発にあたっては、デジタルカメラの開発で培ったパナソニックの光学技術を生かしたフル自由曲面ミラー、高輝度PGU(Picture Generation Unit)の技術を用いて、本体の小型化と低歪かつ明るく鮮明な画面を実現したという。
<開発技術の概要>
1.フル自由曲面ミラー
デジタルカメラの開発で培ったレンズ設計・レンズ成形技術を活用した高精度のフル自由曲面ミラーを採用し、限られた車両空間の中でHUD表示を車両のウィンドシールド形状に最適化することで、HUD本体の小型化と鮮明・低歪な映像投影を同時に実現。
2.高輝度PGU
液晶ディスプレイの照明技術を応用した独自のHUD向けバックライト設計により、直射日光下やサングラス越しのような表示が見えにくくなる状況においても、ドライバーに鮮明な画像を提供。
パナソニックは今後、普及が期待されるHUDの領域において、リーディングカンパニーを目指すとしている。パナソニックの強みを生かしたHUDの開発・納入を通じて、安全・安心で快適なドライビング環境に貢献していくとのことだ。