クラウドワークスは、2021年10月1日付でコデアル(以下、コデアル社)の株式を取得し、子会社化することについて決議したと発表した。

コデアル社のグループ化により、コデアル社が保有する15,000名を超える即戦力のIT人材の活躍機会を最大化することで、日本のDX加速に貢献するとともにクラウドワークスグループでのマッチング事業拡大を狙うという。

■子会社化の背景と目的

同社は「働き方革命~世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる~」をビジョンに掲げ、日本最大のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」をはじめとする企業と個人をつなぐオンライン人材マッチングプラットフォームを開発・運営している。

このビジョンに基づき、まずは日本一のオンライン就業インフラとなることを目指しており、同社提供サービスユーザーは450万人、クライアント数は74万社に達したという(2021年6月末現在)。

コデアル社は即戦力IT人材ダイレクトマッチングプラットフォームである「CODEAL(コデアル)」(以下、コデアル)を開発・運営しており、Webエンジニアを中心とする即戦力のITフリーランス人材が15,000名以上登録している。

2015年のサービス開始以来、IT人材の不足に悩む企業とハイスキルかつ即戦力となりうる人材のマッチングを多数創出してきたとのことだ。

現在の日本ではリモート就労環境の一般化に伴い、より多くの企業がDXを加速せざるを得ない状況に面しており、コデアル社を子会社化することで、好機を捕らえた事業拡大と同社ビジョンの実現が加速すると考えているという。

なお、同社では2020年1月より新規事業として「クラウドリンクス」を運営しており、「コデアル」とは主な登録人材職種がWebエンジニア・ビジネス層(マーケティングやマネジメントなど)と異なることから、相互に連携した顧客開拓を行うことによるシナジー効果を見込んでいるとのことだ。

さらに、同社で新規事業を担う取締役兼CINO(Chief Innovation Officer)の成田がコデアル社取締役に就任し、新規事業全体を管掌することで、同社グループにおける新たなコア事業創出に向けて取り組むとしている。

■コデアル 最高経営責任者(CEO)愛宕 翔太 コメント

コロナウィルスの影響による「働く」のあり方の変化を、私達は今回一つの機会だと捉えました。この外部環境の変化で、働くのあり方の変化のスピードが10年は前倒しされたと思っています。

この機会を通じて、「働くをもっと自由に」という弊社コデアルのビジョンを実現する一つの手段として、「働き方革命~世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる~」をビジョンとして掲げているクラウドワークス社と一緒になるという決断をさせて頂きました。クラウドワークス社と共に、ビジョンの実現を目指していけることにワクワクしています。

■クラウドワークス 代表取締役 兼 CEO 吉田浩一郎 コメント

今回コデアルがグループに加わることを、本当に嬉しく思います。15,000名を超えるIT人材のデータを保有している点だけでなく、「クラウドリンクス」を始めとする同社既存事業との親和性も大きな魅力です。この大きな財産であるIT人材の皆様がさらに活躍できる環境を整えることで、ビジョンとして掲げる「世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」の実現にさらに近づけるものと確信しております。