富士通、SMBC日興証券と書面手続きの電子化システムを開発 利用者の手続き期間短縮と負担軽減を実現

富士通

富士通とSMBC日興証券は、SMBC日興証券の個人の利用者が行う書面手続きを営業担当者のiPadで完結させるシステムを開発し、運用を開始したと発表した。

取引に関する確認書類などが電子化され、申込み書類などの記入や押印、郵送が不要になるため、手続きにかかる期間短縮と負担軽減を実現。

従来、SMBC日興証券では、個人の利用者が行う手続きにおいて、利用者が記入・押印された書類を本社にて手続き処理する業務を行っており、記入漏れなどによる不備への対応が発生した場合、郵送でのやりとりなどにより手続きの完了までに時間がかかっていたとのことだ。

2020年8月からは、営業担当者のiPad上で口座開設や届出事項の変更手続きが可能となったが、それ以外の取引などの手続きに関してはこれまで通り書類での手続きが必要だったという。

SMBC日興証券と富士通は、開発したシステムによりSMBC日興証券の個人の利用者の手続きに必要な書類の電子化を進め、手続きにかかる期間短縮と負担軽減を行い、さらなる利便性向上に努めるとともに、手続きの電子化を行うことでペーパーレスの一層の推進を図っていくとのことだ。

■システムの特長

1.入力の簡易化、本人確認書類の読み込みで手続きの利便性向上、手続き期間の短縮を実現
同システムは、SMBC日興証券に登録している利用者情報と連携しており、住所などの基本情報が自動入力され、入力項目の一部が省略される。また、入力不備のチェックは同システムにより自動で実行。

さらに、運転免許証などの本人確認書類はiPadのカメラ機能を使って撮影することができ、押印も不要に。これにより、これまで最長で1週間程度、最短で1日~2日程度かかっていた手続き完了までの期間が約30分に短縮されるとのことだ。

2.個人の利用者が行う書面手続きの電子化によりペーパーレスを大幅に推進
同システムにより、取引に関する確認書類などを9月27日より10帳票、10月より約40帳票の電子化を予定し、ペーパーレスに大きく貢献するとしている。

3.既存の紙帳票イメージを活用することによる効率的な電子化
同システムでは、既存の紙帳票イメージをそのままiPad上で利用可能にする機能を開発し、利用者が手続きする画面をiPad上に生成。

これにより、今後も随時、書類を電子化することができるとともに、SMBC日興証券の業務部門の社員が自ら操作し、書類の新規作成や修正も容易に実施可能に。

なお、SMBC日興証券と富士通は、今回のシステム開発に、PFU(のタブレット帳票ソフトウェア「BIP Smart(ビーアイピースマート)」を活用しているとのことだ。

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