集英社は、「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というヴィジョンのもと、2021年3月にマンガアート販売の新事業「集英社マンガアートヘリテージ」をスタート。
そのマンガアート の新作として、尾田栄一郎『ONE PIECE』の連載1000話・コミックス100巻発売を記念し、活版印刷作品「The Press」10点の販売を開始すると発表した。
抽選販売申込受付期間は、2021年9月25日〜10月3日とのことだ。
1話〜1000話のなかから、名シーンをセレクト。現在では希少になった1960年代製のハイデルベルク大型活版印刷機でプリントするという。
強い圧力をかけて刷られることで印刷面が凹む、独特の表情。活版印刷に特化してその表現が進化してきた、マンガの歴史に敬意を表すシリーズでもある。
用紙は1829年に創業されたドイツの製紙会社GMUND社の「グムンド・コットン マックスホワイト」を使用。美しさはもちろん長期の保存性にも優れた、コットン100%のファインペーパーであるとのことだ。
今回、1000話の最終見開きを作品化したプリントには、この話が掲載された「週刊少年ジャンプ」を実際に印刷した樹脂板をセット。
エディションは各作品16〜20枚に限定。その価値を保証し、次の世代へと引き継いでいくために、スタートバーンのブロックチェーンNFT証明書発行サービスを採用。来歴を永続的に記録していくという。
また様々な文化と交流する試みとして『ONE PIECE』x 活版印刷機 x チェロによるスペシャルムービーを制作。
『ONE PIECE』の名シーンを印刷する活版印刷機の機械音と、四家卯大・坂本弘道のチェロの「トリオ演奏」を「集英社マンガアートヘリテージ」サイトで公開するとしている。