佐川急便、JR西日本・JR九州と貨客混載輸送の事業化を検討 物流業界が抱える環境問題・労働問題の解決へ

西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)、九州旅客鉄道(以下、JR九州)、佐川急便は、受託した荷物を山陽・九州新幹線で運ぶ貨客混載輸送の事業化に向けた検討を開始し、今後実証実験等を進めていくと発表した。

JR西日本・JR九州・佐川急便は、新しい時代に相応しいサービスの実現と社会課題の解決に向け、今後も連携しながら挑戦を続けていくという。

1.検討の目的
モーダルシフトを図ることにより、物流業界が抱える環境問題・労働問題の解決や、定時性の高い鉄道輸送による新しい価値の創出を目指すという。

2.検討中のスキーム
佐川急便の荷物を山陽・九州新幹線の車内販売準備スペースに設置し、輸送。駅間輸送は、JR九州区間(鹿児島中央~博多)はJR九州グループが、JR西日本区間(博多~新大阪)はJR西日本グループが請け負うという。

また、集荷先から駅まで、駅から配達先までの輸送は佐川急便が請け負うとしている。

3.実証実験について
2021年10月1日に、鹿児島中央駅から新大阪駅に活車海老を輸送する実証実験を実施。

● 輸送区間
串木野港~鹿児島中央駅~新大阪駅~「味処 炭味家(たんみや/大阪市福島区)」

● 輸送列車
「みずほ604号」鹿児島中央駅8:50発→新大阪駅12:38着

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