コンカーと、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、JR東日本が提供するSuicaの利用履歴データを活用し、コンカーのユーザー企業を対象にした旅費精算の有償サービスの提供を開始すると発表した。
1.サービス概要
鉄道やバスをSuicaで利用すると、最短で乗車翌日にはSuicaの利用履歴データが「Concur Expense」に自動で連携される。これにより、「Concur Expense」を使う企業が旅費精算を行う際、入力業務負荷の削減、承認者や経理部門によるチェックの負担が大幅に軽減するという。
また、タクシーなどを利用した際のSuica利用履歴データを「デジタル明細」として利用できるため、領収書やレシートの受領が不要になり、立替経費精算において紙を削減することが可能になるとのことだ。
Concur Expenseは導入企業数約46,000社を誇る業界標準の経費精算・管理クラウド。
交通系ICカードや各種法人カード、QRコード決済アプリなど多様なサービスとのデータ連携で、経費入力業務を省力化し、電子帳簿保存法に対応しているため、経費精算業務におけるペーパーレス化を実現するという。
(1) サービス開始時期
2021年10月以降準備が整い次第、順次提供開始
(2) サービスの対象となるSuica
My Suica(記名式)(一部対象外あり)、モバイルSuica
(3) 連携の対象となるデータ
Suicaで利用した鉄道、バス、タクシーなどの利用履歴(定期券区間の乗車履歴、その他物販履歴を除く)
(4) 対象
2021年10月以降に新たにConcur Expense を利用するユーザー
※すでにConcur Expenseを利用している人については、2022年に提供開始予定
<Suicaデータサーバーと「Concur Expense」 連携イメージ>
2.背景
昨年から続く新型コロナウイルス感染症により働き方が大きく変化し、日本でもテレワークが広く浸透した。
オフィスへの出社日数が減ったことから、通勤交通費を実費精算に切り替える企業が増えており、このような動向から、通勤交通費における正確性の向上、業務負荷軽減へのニーズが高まっている。
2019年8月よりコンカーのユーザー企業を対象に実証実験を開始したが、今回、Suicaの利用履歴データを、コンカーの経費精算・管理クラウド「Concur Expense」と連携し、有償オプションサービスとして、コンカーのユーザー企業に向けて提供するとのことだ。