食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地が展開する「Oisix」は、2021年9月23日より、規格外品や端材(はざい)、災害や急な出荷停止で行き場を失った食材およびその食材を積極的にミールキットのメニューに活用した、Kit Oisix 「酒蔵応援!ベジチャウダー酒米リゾット」、Kit Oisix「ふぞろいホッケのヤンニョン風味」を発売すると発表した。
これは「サステナブルリテール」を掲げる同社が、環境問題対策として取り組むグリーンシフト戦略の一環として推進するもの。
この2商品は、同日より開始する販売コーナー「Oisixもったいないマーケット」にて発売予定であるとのことだ。
「Oisixもったいないマーケット」では、その他青果・加工品7アイテムも販売し、お客さまの反響などを踏まえながら、商品の拡大を検討していくとしている。
■未来の日本酒づくりのために酒米消費を応援、規格外品のホッケを美味しくメニュー化した「Kit Oisix」
「Oisixもったいないマーケット」では、ふぞろい(見た目上の色・形・キズ・サイズの規格外品など)、もったいない(食べられるのに余っていたり捨てられてしまう端材など)、支援食材(災害や急な出荷停止で行き場を失った食材)と、その食材を積極的にメニューに活用したミールキット「Kit Oisix」を提案するとのことだ。
外食や旅先需要ダウンで出荷量が減少している日本酒の現状を受け、原料となる酒米「山田錦」の余剰米を家庭でおいしく召しあがれるオリジナルメニューとして商品化。
旬のかぼちゃと一緒に楽しめるリゾットに仕上げたという。おいしい山田錦を家庭で食べてもらうことが、産地と日本酒文化への支援につながるとしている。
また、切り身にする過程で出たホッケの端材を使用したKit Oisixメニューも開発。韓国の万能だれ「ヤンニョン」を絡めたごはんの進むおかずとして提案するという。
■未利用資源の摘果りんごを「捨てる」から「作る」に 規格外のバナナも独自の冷凍技術でロスにしない
Kit Oisix以外で販売するフードロス削減商品として、例えば青森のりんご農家「もりやま園」が5年もかけて開発したシードルは、摘果作業で摘み取った膨大な未成熟のりんごの実をどうにか捨てずに利用できないかとの思いから商品化された。
未成熟なりんごの果汁を使うことで、完熟りんごだけでは引き出せない苦味、渋み、酸味が絶妙なバランスで加わり、りんごを丸かじりしているような香りを楽しめるという。
また、表面にできたキズが原因で出荷できないバナナを、通常のバナナよりも時間をかけて追熟させ、おいしい状態で瞬間冷凍した「ふぞろいフローズンバナナ」は、さっと取り出せて手軽にスムージーなどに使えるとのことだ。
■ふだんの買い物がフードロス削減につながる サステナブルな食生活提案を推進
持続可能な社会の実現に向けてフードロス削減意識が高まる中、同社では「これからの食卓、これからの畑」の経営理念のもと、ロス削減につながる活動を積極的にすすめている。
需要予測・生産・製造管理徹底はもとより、規格外野菜を積極的に「Kit Oisix」に活用、畑のロスを大幅に削減。流通プロセスでの廃棄は、一般的な小売企業では5~10%程度となっているところ、同社では 0.2%に抑えているとのことだ。
さらに、食材を使い切る「Kit Oisix」利用で、家庭でのロスも1/3まで削減できることが調査により明らかになったという。
これまでも規格外品などを積極的に販売してきたOisixで専用の売場をオープンすることにより、見た目の色やサイズが理由で流通しない規格外品や食べられるのに捨てられがちな端材を手軽に食べられる提案を拡大し、商品を知ってもらうことで、毎日の食の楽しみ方を広げられるよう、持続可能な食生活提案を一層推進していくという。
■新発売のKit Oisixについて
「Kit Oisix 酒蔵応援!ベジチャウダー酒米リゾット」
価格:1,879円(税込)
日本酒の出荷量が減り、酒づくりは苦境に立たされている。原料である酒米を食べることで、未来の日本酒文化を応援するとことができる。
粒が大きくて粘りが少ない山田錦は、実はリゾットにぴったりのお米。旬のかぼちゃと一緒に楽しめるオリジナルメニューを届けるとしている。
「Kit Oisix ふぞろいホッケのヤンニョン風味」
価格:1,825円(税込)
魚を切り身に加工する際、均等な大きさに揃えるために切り落とされてしまう部分を、もったいない食材として使用。ホッケの皮目をカリッと揚げ焼きにし、特製ヤンニョン風味だれと絡めれば、ごはんが進む甘辛い味わいに。
■サービス名:「Oisixもったいないマーケット」
■提供開始日:2021年9月23日 10:00 〜