トヨタ・モビリティ基金、「うんこ先生」の小学生向け交通安全啓発ツール「自転車編」を製作

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation 以下、TMF)では、交通安全の実現を重要な活動テーマに定め、高齢ドライバーや子どもの事故防止を重点課題として解決に取り組んでいるという。

その一環で、小学生が交通安全を楽しく学ぶツールとして、子どもに大人気のキャラクター「うんこ先生」を持つ文響社と共に「うんこ交通安全ドリル/オンラインゲーム・歩行者編」を製作したと発表した。

同ドリルは今年4月より各地の自治体、教育委員会、自動車販売店等を通じて児童とその家庭に配布、オンラインゲーム版も多くの人に活用されているという。

今回の「うんこ交通安全ドリル/オンラインゲーム・自転車編」は、ブリヂストンサイクルの協力のもと、小学生の交通事故死傷者のうち、歩行中に次いで多い自転車乗用中の事故を減らすことを目的に製作。

自転車編では、自転車乗用時の基本的なルールに加え、自転車事故における2つの特徴(①出会い頭事故の割合が高い、②頭部損傷が致命傷になる)を踏まえ、危険な状況の発生を避ける方法などを、「うんこ先生」が伝えることで子どもたちが自分事として考えやすい、子ども視点で学べる教材となっているとのことだ。

同冊子は、秋の全国交通安全運動(9月21~30日)に合わせ、要望した自治体や自動車販売店等経由で配布するとともに、一般にも広く利用されるようインターネット上でも公開。

1.うんこ交通安全ドリル(自転車編)

2.オンラインゲーム

参考学齢別状態別交通事故死者・重傷者数(平成27年~令和元年合計)

出典 : 内閣府 令和2年 交通安全白書 警察庁参照資料より当基金がグラフを作成

なお、これまでにTMFが製作した以下の交通安全啓発ツールについても、より多くの人に活用されるよう、引き続き告知、頒布していくとしている。

交通安全の実現には、ドライバーや歩行者という「人」に対する啓発活動、安全な「車」の開発、信号設置や道路整備など「交通環境」整備、の三要素が一体となった取り組みが重要であるという。

TMFでは、啓発ツールの充実や関係機関と連携した「人」への啓発活動に加え、既存技術の組み合わせや新たな技術や視点の導入を通じ、「交通事故死傷者ゼロ社会」の実現に向けて取り組みを推進していくとのことだ。

トヨタ自動車は創業以来、ユーザー、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっている。

そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立したという。

TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいる。

今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えているとのことだ。

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