読売旅行は、「ウィズコロナ期」に安心・安全を期した旅を楽しんでもらうため、10月から添乗員同行団体ツアーの全商品について、「ワクチン・検査パッケージ」を導入し、スタッフを含むすべての参加者をワクチン接種済み、または、検査で陰性の人とすることを発表した。

国民の半数以上が新型コロナウイルスのワクチン接種を2回終え、新規感染者数などに低落傾向がみえる中、国内では、ワクチン接種済みまたは検査陰性の人の行動規制を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を活用して社会経済活動を回復させようという議論が政府や経済界を中心に広がっている。

同社としては、現在の感染防止ガイドラインを引き続き順守した上で、最新の社会的知見も踏まえ、ツアーの参加者を接種済み、もしくは検査陰性の方に絞り込むことにしたとのことだ。

具体的には、本年10月1日以降に出発するすべての添乗員付きツアー(募集型企画旅行)について、参加条件として、①ワクチンを2回接種し、2回目の接種から出発前日までに14日以上経過している、②出発日の3日前以降に採取した検体によるPCR検査または抗原定量検査で陰性だった――のいずれかを満たすことを条件とするという。

また、ツアー催行に当たっては、感染状況や緊急事態宣言、都道府県知事の指示などを総合的に勘案して判断するとのことだ。

なお、ワクチンに関しては、アストラゼネカ製の場合のみ「15日以上」となる。

すでに10月以降のツアーを予約しているユーザーには、同社から順次電話にて説明。検査を希望する人には、郵送方式で検査を実施している民間検査機関を、同社ウェブサイトなどを通じて紹介。

読売旅行・坂元隆社長は以下の通りコメントしている。

旅行市況の低迷が続く中、『ワクチン・検査パッケージ』は需要回復の切り札になると期待しています。弊社としては、引き続き感染防止対策に万全を期した上で、そろそろ旅に出たいというお客様の思いに応えていきたいと考えています。」