シャープと川崎重工、川重車両テクノは、既存の鉄道車両へ簡単に設置でき、高濃度イオン空間を形成するプラズマクラスターイオン発生機を共同で開発したと発表した。
3社はこれまでも、共同で鉄道車両向け空気浄化システムを開発し、川崎重工が製造する鉄道車両に搭載してきたという。
昨今の衛生意識の高まりから、清潔な移動空間が一層強く求められるようになり、公共交通機関事業者からも簡単な設置工事で空気浄化が可能となる機器の需要が高まっているとのことだ。
今回、共同開発した鉄道車両用プラズマクラスターイオン発生機は、標準的な全長20mの車両に6台以上搭載することで、空気浄化に有効な「プラズマクラスター7000」のイオン空間を実現。
12台搭載すれば、より高濃度のイオン空間「プラズマクラスター25000」を創出できるとしている。
吊り手の上部に設置できるため、大掛かりな設置工事が不要で、既存車両にもスムーズに導入することが可能。
なお、同製品は国内の鉄道事業者がすでに受注しており、実車両への搭載に向けて最終調整を行っているとのことだ。