ニュースアプリ「SmartNews」を運営するスマートニュースは、国内外の新規投資家と既存株主を引受先とする第三者割当増資により、シリーズFラウンドとして251億円の資金調達の契約締結を完了したことを発表した。
国内スタートアップの1ラウンドあたりのエクイティ資金調達額としては、過去最大級とのことだ。
今回の調達により、同社の累計調達額は443億円になるとし、株式価値は、完全希薄化後ベースで2,100億円以上となったという。
同ラウンドでは、国内外多くの投資家から幅広く関心が寄せられ、参加した投資家はテック企業への投資に造詣が深く、地域は日本、米国、欧州、アジアに亘る。
グロースキャピタル、ベンチャーキャピタル、クロスオーバー投資家、ファミリーオフィスなどを含み、また新規投資家と既存株主の両方を含むとしている。
海外からは、新規投資家として米国を拠点とする「Princeville Capital」、「Woodline Partners」が参加。既存株主では、シンガポールの「ACA Investments」が参加したという。
また、国内からは新規投資家として、「JICベンチャー・グロース・インベストメンツ」、「Green Co-Invest Investment」、「Yamauchi-No.10 Family Office」などが参加し、既存株主では、「SMBCベンチャーキャピタル」が参加したとのことだ。
同社では、今回調達した資金を基に米国での成長を一層加速させるという。「News From All Sides」や「コロナウイルスチャンネル」、大統領選挙の関連機能など、ユーザーの支持を得た機能に学び、米国でのプロダクトが提供する機能をさらに拡充するための投資を行うとのことだ。
現在は、米国版アプリで生活者の健康と安全に焦点を当てた新機能の開発に取り組み、今後数カ月のうちに提供を開始する予定だとしている。
組織面では、米国の人員を倍増させることを目指し、特にシリコンバレーやニューヨーク、サンフランシスコにおいて、先見性のあるエンジニアやリーダーポジションの人材の獲得を強化するとのことだ。