エイチ・アイ・エスのアメリカ現地法人H.I.S. International Tours(NY)(以下、HISアメリカ法人)は、サステナブルツーリズムを推進するための新ブランド「Copolo」を立ち上げ、アメリカ、カナダ在住の方に向けた旅行予約オンラインサイトをリリースしたと発表した。
コロナ禍以前の観光業は世界のGDPの10%以上を占め、世界の雇用の「10人に1人が観光従事者」だったという。
コロナ以前の世界の経済成長率が2.5%なのに対し、業界の成長率は3.5%と高く、重要な産業の一つに位置付けられている国や地域も多くある一方で、旅行者の増加に伴いさまざまな問題も浮き彫りになったとしている。
なかでも、観光地におけるオーバーツーリズムがもたらす環境への影響が世界各国で問題に。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い各国の往来がなくなったことにより、インドでは交通量が減少したことによる大気汚染物質の排出量が減少し、封鎖措置が敷かれたイタリアのヴェネチアは運河の水質が改善したことが話題となった。
パンデミックによる行動変化がもたらしたものは、企業や国・地域が地球環境を今一度考え直すきっかけになったとのことだ。
HISは、観光業全体を持続可能なものにすべく、サステナブルツーリズムを推進する新ブランド「Copolo」を立ち上げ、予約時に旅行者自身の意思で、環境に配慮した旅の仕方・ホテル・レンタカーなどを選択できる、旅行のあり方を提案するという。
【Copolo概要】
気候変動対策のスタートアップ企業であるCHOOOSE™と提携し、旅行者が自身の旅行により排出される二酸化炭素をフライト・ホテル・レンタカーごとに計算することができるという。
旅行予約の際、カーボンオフセットのオプションを加えることが可能で、自身の旅行で排出される二酸化炭素のオフセットプランをシームレスに提供。
算出されたカーボンオフセット料金は、二酸化炭素量に相当し、資金はCHOOOSE™を通じ、二酸化炭素の排出を削減、捕捉、または回避するプロジェクトの支援に充当されるとしている。
「Copolo」は、人々の旅行のあり方に気付きを与え、行動による変化を促し、米国市場における新しい旅行オンラインサイトとして、人々が自分の選択により環境改善への意識変化を起こす機会の一助になることを目指しているとのことだ。