Appleは、より大きな8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載した、魅力的な4つの仕上げのパワフルな新しいiPad miniを発表した。
まったく新しいA15 Bionicチップを搭載した新しいiPad miniは、前世代と比べて最大80パーセント速いパフォーマンスをもたらし、これまでで最も有能なiPad miniとなったという。
日本を含む28の国と地域で、本日からapple.com/jp/storeとApple Storeアプリケーションで注文できるようになり、9月24日から発売を開始。
価格はiPad miniのWi-Fiモデルが59,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが77,800円(税込)から。新しいiPad miniは、64GBおよび256GBの構成と、ピンク、スターライト、パープル、スペースグレイの4色が用意されている。
4つの魅力的な仕上げの新しいオールスクリーンのデザイン
iPad miniは、これまでと同じコンパクトなスペースを維持したまま、狭い外枠のより大きな8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。
500ニトの輝度、P3の広色域、反射防止スクリーンコーティング、True Tone、フルラミネーションなどの先進的なテクノロジーにより、画像やビデオは鮮やかになり、ガラスの表面にまで迫ってくるという。
そして、新しい横向きでのステレオスピーカーは、新しいディスプレイと組み合わさって素晴らしい映画鑑賞体験を提供するとのことだ。
オールスクリーンのデザインは、Touch IDをiPad miniのトップボタンに移動することで実現。
Touch IDは、iPad miniのロックを解除したり、アプリケーションにログインしたり、Apple Payを使う際に、ユーザーが使い慣れていて好評を得ているものと同じ使いやすさと安全な認証を提供するという。
また今回、iPad miniは、iPad miniにマグネットで取り付けてワイヤレスで充電とペアリングが可能なApple Pencil(第2世代)に対応している。
A15 BionicがiPad miniにパワフルなパフォーマンスをもたらす
iPad miniは、新しいA15 Bionicチップによってパフォーマンスが大幅に向上し、信じられないほど効率的なデザインによって一日中使えるバッテリーを提供する。
前世代のiPad miniと比べて、6コアCPUはパフォーマンスが40パーセント向上し、5コアGPUはグラフィックス性能が80パーセントも向上しているという。
iPad miniのA15 Bionicは、グラフィックスを駆使したゲームから、デザイナー、パイロット、医師などが使用するプロ向けアプリケーションまで、最も負荷の高いタスクにも対応。
先進的な機械学習(ML)機能は、16コアのNeural EngineとCPU内の新しい機械学習アクセラレータで駆動し、前世代と比ベて2倍の速さで機械学習タスクを実行するとのことだ。
また、Neural Engineは、CPUやGPUと組み合わさり、画像認識や自然言語学習などにおいて、アプリケーションが次のレベルの体験を提供することを可能に。
iPadOS 15では、パワフルな新しい機械学習機能として、デバイス上の知能を使って写真の中のテキストを認識し、ユーザーがそれに応じた操作ができる「テキスト認識表示」や、写真からテキストを7つの異なる言語に翻訳できる機能などが含まれている。
新しい先進的なカメラでセンターフレームがiPad miniに登場
iPad Proのセンターフレーム体験がiPad miniでも可能になり、ユーザーは、一段とつながりを感じることのできるビデオ通話を楽しめるという。
新しい12MPセンサーと、より一層広い視野角を採用したアップデートされた超広角フロントカメラによって、センターフレームが可能になり、ユーザーの動きに合わせて自動的にカメラの向きを変え、ユーザーをとらえ続ける。
ほかの人が参加するとカメラはその人も検出し、全員が映るようにスムーズにズームアウトし、全員が簡単に会話に参加できるようにするとのことだ。
バックカメラはシャープで鮮やかな写真を撮るために、Focus Pixels対応の12MPのセンサーとより明るい絞り値を新たに採用。True Toneフラッシュも搭載し、明るさの足りない場所での画像撮影にも最適であるとのことだ。
A15 Bionicの新しい画像信号プロセッサにより、シャドウとハイライトの細部を復元することで画質を向上させるスマートHDRを使って、ユーザーは驚くほど自然な写真を見ることもできるとしている。
5GとUSB-Cによる、より高速な接続
iPad miniで5Gが利用できるようになり、ユーザーは外出先でより高速なワイヤレス接続を使ってより多くのことができるという。
5Gにより、iPad miniは理想的な状況で最高3.5Gbpsの通信速度を実現。ユーザーは、友人とゲームをプレイするなどの日々の活動から、現場で働く技術者にいたるまで、いつでも接続された状態でいることができ、どこにいてもさらに生産性を高めることができるという。
また、引き続き対応するギガビットLTEとeSIMの組み合わせにより、iPad miniは、ユーザーが接続を必要とする時に驚くほどの柔軟性を提供するという。さらにWi-Fi 6により、より高速なWi-Fi接続も可能に。
iPad miniは、前世代と比べて10倍高速となる最高5Gbpsのデータ転送が可能なUSB-Cポートを搭載しており、カメラや外部ストレージおよび最大4Kのディスプレイなど、USB-Cアクセサリの広大なエコシステムに接続できるという。
USB-Cによって、一般的なユーザーとクリエイティブなプロフェッショナルが広帯域幅の入力と出力をともなうワーフクローを利用できるようになり、写真家がロケーション撮影中にカメラを接続したり、医師がリモートで超音波検査を行うのに最適とのことだ。
アクセサリ
Apple Pencil(第2世代)によって、iPad miniはユーザーがどこへでも持ち運べるデジタルの日記やスケッチブックになるという。
ワイヤレスでの充電やペアリング、ダブルタップへの対応により、Apple Pencilはピクセルレベルの精度と業界トップの低レイテンシをもたらし、ペンと紙のように簡単で自然な描き心地を提供する。
iPad miniのためにデザインされた新しいSmart Folioは、スリムで軽いカバーで、開くとスリープ状態から復帰し、閉じるとスリープ状態になる機能を備えているとのことだ。
Smart Folioには、新しいiPad miniの仕上げを引き立てる美しく調和する色、ブラック、ホワイト、ダークチェリー、イングリッシュラベンダー、エレクトリックオレンジが用意されている。
iPadと環境
iPad miniは、100パーセント再生アルミニウムの筐体を使用しており、これにより、iPadラインナップのすべてのモデルが100パーセント再生アルミニウムの筐体を使用するという大きな成果を達成。
また、iPad miniはメインロジックボードのはんだ付けに100パーセント再生スズを使用し、筐体のマグネット部品とスピーカーに100パーセント再生希土類元素を使用している。
Appleは、カーボンニュートラルなグローバル企業であり、2030年までに製造サプライチェーンおよび製品ライフサイクル全体を含むすべての事業で、気候変動への影響をネットゼロにするよう取り組んでいるとのことだ。
これは、販売されるすべてのApple製デバイスで、部品製造、組み立て、輸送、ユーザーの利用、充電、そしてリサイクルや素材の回収まで、100パーセントカーボンニュートラルにすることを意味するとしている。